サーフィンが国技であり、人口の80%はビーチ沿いに住み、
ビーチカルチャーが根付いたオーストラリアでは、
サーフィンは一部の人の特別な「趣味」ではなく、
ライフスタイルに自然と溶け込んでいます。
老若男女がさまざまなボードでサーフィンを楽しむ姿は、
ここでは日常的な光景です。
なかでもバイロンベイは、1960年代から移り住んだ
オルタナティブなサーファーや自然回帰志向のアーティスト
たちによって独特のサーフカルチャーを築きあげ、
自由でクリエイティブな空気感があふれています。
一年で一番サーファーたちが活気づくイベント
バイロンベイサーフフェスティバルが
2月24日から26日の3日間にわたり開催され、
私は、THE GRASSY BOWLでフード出展。
日本からツアーのお客さんが来ていて
サーフガイドの合間を縫って
まずは、22日のオープニングイベント、
BAYLEAF CAFEで行われた写真展での
ケータリングから。
シングルフィンにのる女性サーファーのポートレート
を集めたSASKIA KOERNER の写真展には、
たくさんの人が集まりましたー。
前夜祭のアートギャラリーオープニングには日本から出展していた
KEI OTSUKAさんの姿も。
夜は、GIVEN のフィルム上映。
実は5年前、まだ映画制作途中の時、
PRで来日していた映画ディレクターとプロデューサーと
実は日本で会っていたので、5年経って
こうして映画が完成し、バイロンで鑑賞できたことが
なんだかとっても不思議。
2階建てバスに布を貼り、スクリーンに見立てた野外シネマには
4000人が参加したとか(主催者発表)
Photo by Sarah West
フェス会期中はローカルブランドはもちろんのこと、
世界中から著名なアーティスト、シェイパー、ミュージシャン、
サーファーが参加し、サーフィンの歴史をひもときながら
現代のサーフカルチャーを取り巻くアート、デザイン、
クラフト、音楽、フードが見事に融合した空間を演出。
以下の写真は、千葉の一宮から遊びにきていた鳥巣佑有子さんが
撮影してくれたもの。
今年は、サーフィンが環境に与えるインパクト、
サステナビリティにフォーカスし、20を超える
NGO/NPOが出展したワークショップやトークイベントが賑わい
をみせ、またカーボンオフセット、使い捨てプラスチックの利用禁止
などの取り組みも導入され、環境意識の高さが伺えました。
それと、サーフィンしなくても、サーファーじゃなくても、
子供がいても、誰もがフラッと立ち寄ってビーチ沿いで
気軽に楽しめるフェスっていいですよね。
Photo by Jérémie Perreault
Photo by Sarah West
フェスの様子は日本のサーフィン雑誌NALUに原稿書いたので
後日発売後、そちらもチェックしてみてくださいね!
それまで、フェスの雰囲気を動画と写真でお裾分けします。
Byron Bay Surf Festival 2017 from Stone & Wood on Vimeo.
あたたかいコミュニティに支えられ、最高の天気と
波に恵まれた2日間のストーク。
いま思い出しても、あの光景と波と空間と時間。
一緒にわかちあった仲間たちとのつながりに、
新しい出会いに、ココロがあったかくなります。
Photo by Yuko Torisu.
ケイさんと主催者のJAMES MCMILLAN
ウッドフィンのワークショップがいつも人気のノビーさんは日本から。
日曜は、サーフエキシビション。
といっても、勝ち負けを争うコンペティションではなく、
いろんなボード、スタイル、クラスで波をシェアする
ことが目的。こちらは、ウッドボードの参加者たち。
ウッドボードのレジェンドクラフトマンといえば、
トムウェグナーも参加。
芝生にラグを引いて、ピクニック気分で一日観戦していても
飽きない。いろんなデモボードも試乗できて楽しい!
バイロンベイのレジェンド、ボブマクタビッシュによる
ログセッション。最長ライドを記録したのはブライスヤングの432m!
パーティーウェーブと称してアウトから一斉にテイク・オフし
浜まで一番最初にたどり着いたこの彼には
$1000相当のギフトパックが贈呈されました。
そしてガールズサーファーがほんとうに多いバイロンならでは。
レディースオンリーのセッションも華やかです。
サーフィンが与えてくれる喜びや感動、つながりに感謝し、
分かち合い、この美しい海と自然を守り、
子どもたちに語り継いでゆくために、来年の開催がすでに待ち遠しい。
photo by Chrystal Dawn