ビール大好きなオージーたち。
バイロンベイには数ヶ所酒造嬢がありますが、地元っ子に人気なのは、Stone & Wood

バイロンの街中から車で5分離れたArts & Industrial Estateの一角にあります。

ビール好きが興じて自分たちでビールを作り始めちゃった。
そんな彼らのワーク&ライフスタイルはハッピーそのもの。

2008年に3人のビール好きが集まって立ち上げられたStone & Woodでは、年間を通じて4種類のビールと季節に応じた
期間限定バージョンが数種類がいただけます。
工場では、工場見学&試飲ツアーもやっていて、12ドルで試飲ができます(要予約)

できるだけ地元の原材料を使い、丁寧に手作りしているビールは、ローカルから絶大な支持を得ていて
こうした地域に根ざしたバイロンベイ発祥のスモールビジネスがオーストラリア中で成功しているのは嬉しいことですね。

また、同社の哲学にはコミュニティへの貢献、コミュニティとのつながりの大切さが歌われていて、工場では常にさまざまな
コミュニティイベント、チャリティイベントが行われています。

先日は、2週連続して、映画の上映会があり、参加してきました。
1本目の映画は、環境破壊によって失われつつあるペルーのサーフタウン、
ロービートスにフォーカスした Double Barrel

日本でも長年暮らしていた旧友アンジーデイビスの初監督作品です。

入場料やフード、ドリンクの売り上げはすべてこの小さな漁村のロビートスに寄付され、
ゆくゆくは、世界サーフィン保護区にノミネートすることを目標に、サーフィンを通しての
ツーリズム、環境保護、環境美化に力を入れていきたいそうです。

そんな取り組みを支援するために、映画を見るために、ビールを片手に、
この日も会場は溢れんばかりの人。

2本目の作品は、 環境NPO Clean Coast Collective による海のゴミ問題に着目したドキュメンタリーTrash Tribe

ケアンズから未舗装の悪路を走ること2日間、たどり着いたケープヨーク国立公園の美しいビーチに
漂着した海のゴミをクリーンアップするという物語。

10人の若者が10日間かけて収集したゴミは、合計3.1トン、94,000個!
その多くは、自然界にはかえらない、プラスチック製品や石油製の使い捨て商品。

ゴミの多くは海流に乗ってアジアやサモア、パプアニューギニア、フィジーなどの
太平洋諸島から流れ着きます。

私たちが、便利で安いからと消費している製品の多くは、残念ながら環境負荷が高いものが多いのです。
安いから大切に使わずに使い切りで捨てる、
安く早くつくるために安い原料を使って
効率性や生産性を重視するから、環境のことやゴミのことはあとまわし、になってしまいます。

それも、私たちのファストな大量生産、大量消費型のライフスタイルがもたらした結果なのだけれども
こうした一部の人たちが声をあげて、問題を提起し、例えば映像という手段を通して警笛をならす。

そんな意味のある素敵なイベントが暖かいコミュニティやローカルビジネスに
よって支えられているのがバイロンベイの魅力でもあります。

こうしたイベントに参加することで、同じような意識や価値観をもった仲間と出会えるし、このゆるやかなつながりの中で
自分も何かやってみたいなとインスパイアされるからクリエイティブな人がバイロンベイには多いのでしょうね。