今年のはじめから、ずっと、

「震災以降、南へ移住した友達に会いに、四国か九州にいきたいなあ。
でも、島もいいなあ」

とぼんやり考えていた。

気がついたら、8月半ば。

10月には毎年恒例のサーフライダー国際会議が
今年はロングビーチ@NYで開催決定!となり、
そのトリップは既にスケジュールに書き込んであったから、
もう国内トリップはないだろうなーと思っていた。

でも、突然チャンスはやってきた。

我が家にステイしていたオージーのライフガードたちと、
急遽奄美大島トリップが決定!

オーストラリアのサーフィン雑誌、Surfing World にコラム
を連載しているというクレイグが、今回、南西諸島の
人々の暮らしや歴史、そこにあるサーフィン文化と波、自然について
取材をするというので、コーディネーター&通訳として
旅することに。

これまでに、サハラ砂漠、モロッコ、リベリア、コロンビアなど世界を旅した
写真家でもあるクレイグの素敵な写真はこちらから見れますよー

正直、私はトリップにいける時間的余裕も
仕事の状況でもなかったのですが...

うーん、ご迷惑をおかけしたみなさま、
ほんとうにすみませんでした..

さて。

今回の旅のメンバーをご紹介しましょう。


頼りになるボス、ジョエル。バイロンベイ在住

7年間建設会社を経営していたという元起業家。
「いつか自分が家族をもったとき、将来のために安定した職と経験を」
というサラリーマン思考、未来志向をすて、「いま」を生きるために、
いろんなモノを捨て、旅をして、海を楽しむ、シンプルライフ満喫中。
絵も上手だし、サーフボードのフィンもさることながら、
ありとあらゆるモノをDIYしてしまう。


奄美で買ったママチャリの横につけたサーフボードラックもお手製!

そして、TAGOSHIMA という架空の島(鹿児島と種子島をあわせて
覚えていたみたい、笑)の自称王様で、正装は
「はだし、上裸でしょ!」とユーモアもたっぷり。

紅一点、ケイティ。同じくバイロンベイ在住

芯が強く、とても優しい、気配り上手な24歳。
日本語も熱心に勉強中。
かわいいルックスとは裏腹にとてもワイルド。
流れ星を眺めながら寝たいから、とテントではなく、
砂浜に穴をほってその上にサーフボードのケースをマットがわりにひいて、
ティピ風に蚊帳をつって毎晩野宿。

なんで穴を掘って眠るの?って聞いたら

「とっても貧乏だったころ、お金がなくて、ビーチで寝ていたんだけど
砂に穴を掘って寝ると暖かいし、守られているから安心するの」

と。ワイルドでしょ〜

ちなみに、3ヶ月留守にするからとシェアしていた家をでたので
オーストラリアに戻ったら「車がおうちね」
ともいっていた。ハッピーなかわいいホームレスです。

今回の旅のレポーター、アンニュイなクレイグ

中世的な雰囲気が漂い、とても思慮深く、穏やか。
大好物は、奄美名物のお米から作られた飲料「ミキ」と梨とお米と豆腐。
シドニーの北、ノーザンビーチ在住。

産まれてからずっとベジタリアン、NZ出身ランギー


一番左。

家族全員、菜食主義、お肉は一度も食べたことがないらしい。
クレイグの友達で今回奄美から合流。サーフボードは
ペラペラに薄くて超軽量な4″9… 軽やかにに乗りこなしていました。

9月8日に奄美大島の小浜キャンプ場っていうところで会おう!
というクレイグのメールだけを便りに、オーストラリアから
奄美まで一人でやってきました。到着日は誰もキャンプ場にいなくて
不安になったというけど、そりゃあ、そうだ!

ちなみに、ジョエル以外は全員ベジタリアン、
ということで、キャンプ料理に腕をふるいました。

島の豆腐や海藻をつかったサラダが大好評でした!


バイロンから持って帰ってきたチャイを持参したら毎夕食後おいしーチャイを入れてくれたジョエル

食事は基本的にはほぼ自炊。
日本の食材や調理の勝手がわかる私が夜は作る事が多かったけど、
朝ご飯は男の子が担当することが多かったかな。

朝はフルーツだったり、フルーツ入りポリッジ(いわゆるお粥)だったり。
外で食べるご飯、朝日を浴びながら、海をみながら飲む
コーヒーのこれまた美味しいこと!

そんなナチュラリストでサバイバルスキルの高いメンバーと
奄美の海と山、大自然を満喫してきました。

キャンプ場は、大浜海浜公園内にある小浜キャンプ場。

目の前はご覧のとおり、透き通る海。

島の西側、シナ海側に面しているため、夕焼けはほんとうにため息もの。

そして、貸し切り。

目の前の海では、ウニ漁が解禁中でした。
地元の漁師さんに、採れたてのウニをたくさんごちそうになりました。
甘くて、濃厚で、うまかったーー!

奄美大島は人口7万5千人ぐらい、手つかずの自然が残り、
時がとまったような小さな小さな集落が海辺にひっそりと点在し、
人々は明るくおおらかで、とてものんびり。

奄美はほぼリーフスポットなので、満潮時、一日のうち
限られた時間しかサーフィンができないので、サーフィンを存分に!
ということにはならなかったけど、それでも、透き通る海で
泳いだり、みんなでご飯をつくったり、自然のなかで
デトックスしてきました。

島のメジャーサーフポイント、手広海岸。

笠利町の最北端、用岬。
久々のリーフでのサーフィン。

奄美の波と自然に魅了されて、移住してきたサーファーも多く、
みなさんとても親切です。

繁忙期のいま、ゲストハウスで住み込みバイトしながら、
将来は奄美移住を目指しているというゆきちゃんと、島の豆腐屋さんで
最後の晩餐。ベジタリアンのみんなが大感激する美味しさと
値段の安さでした。オーストラリアで起業するなら、やっぱり
豆腐メインのベジタリアンカフェかなあ。

旅の前半は、ほとんどうねりもなく、毎日腰/腹程度でしたが
それでも、キレイな海で目をあけて潜ったり、
ぷかぷか浮いたり、泳いだり、
ストレスなく海に入れること自体、幸せなことです。

そして、待ちに待った台風16号が発生し、期待は高まり...
ポイントチェックに向かったのは

リバーマウス、城(グスク)

この日はフラットでした〜

そして、台風のグランドスウェルのときに真価を発揮するという南部の
瀬戸内町、ヤドリ浜へもドライブ。最高のレフトハンダーがブレイクするそう。

本当に波があがるのかなーと思っていたら...
よりによって私が出発する日の朝になってようやく
台風スウェル到来!!!

グスクは、こんな感じ。

朝イチ、セットで頭半までサイズアップ!
奄美で会ったサーファーのみなさん勢揃いでした。
夏に一宮であった、奄美ローカルのチャタくんともようやく一緒にサーフ。

今回はあまり乗りこなせてい短い板(6″6のピンクボード)を持参したので
ドキドキでしたが、やっと気持ちのいい波をメイクできました〜。

途中、私たちを取り囲むような雨のカーテンに挟まれて
目が開けられないほどの豪雨になったと思ったら、
ぱあーーっと晴れてきて、雲間から幻想的な光が差し込んで...

そんなうっとりするような瞬間を奄美大島の海の上で、
偶然こうした出会ったみんなと共有できたことは、
なんだか「いま、自分は、ここに在る」という
生きている有り難みを実感しました。

そして、台風接近とともに、次第に雨風は強くなり、
飛行機が欠航になって東京に帰れなくなるんじゃないかと
いうドキドキ不安もあって、早めに空港へチェックイン。

なんとか飛行機は飛びましたよ。
さすがに、日曜朝はラジオの生放送ですから、
なんとしても帰らないとね。

で、そのかわり、私が逃したものは、こちら

・・・・・・・・

私が帰った直後の夕方のヤドリ浜。


photo by Chata

そして、そして、翌月曜のバックスウェルのグスク

・・・・・・・・・


photo by Chata

!!!!!!!!!!!!!!!!!!

残念......

でも、みんなは日本で最高の波をあてられた、ということで
ヨシとしよう...うーーーでも、でも、でも、残念!!

マシーンウェーブ、おそるべし奄美!
こんな波みちゃったら、リベンジしないとね。

さて。
今回のキャンプ暮らしと大自然の中で、
そして、オージーたちから学んだことは、

どこでも裸足!靴ってなに?

ってことじゃなくて(笑)

もしかしたらとおもって安心のために、
あれもこれももっていこう、何をもっていくか、
ではなくて、何をおいていくか、ということ。

そして、ないものは自分でつくる、ということ。

例えば、私が合流するまでの間、彼らの移動手段は
ママチャリかヒッチハイク。

現地の自転車屋さんで購入して、工具と材料を買って、
サーフボードやバックパック、キャンプ道具をつめるように
DIY、見事な改造ママチャリに変身。

念のため言っておきますが、奄美大島って決して、チャリで、
(ロードバイクならまだしも、ママチャリですよ)回れるような、
そういうスケールの島じゃないです

車でもアクセル全開でぶおーーーってふかさないと上りきらないような
激しい坂道を、ほんとうにここを!?と目を疑うような山道を、
一日20—30キロ程度こぎまくり、日本語の地図を片手に、
滝をみつけ、河口でサーフィンし、野宿してきた、というから、
もうそのサバイバルスキルの高さと順応力、適応力に見習うべきこと、
多いにあり。ちなみに、日本語は片言程度。

自然を感じながら、自分たちの手足をつかって動き、
五感をフルに活用して、たくさんの刺激を直接カラダに浴びせていくことで
きっと誰もがもっているであろう眠っていた野生の感覚だったり
人間の生きるチカラ=生命力そのものを開花させてくれるのでしょう。

BACK TO BASICS.

さて、キャンプの鍵は、できるだけ荷物を軽くするということですが
今回私はバックパック+サーフボード1枚、あわせて15キロ。
荷物を少なくしたつもりでも、オージーたちに比べると
かなりの大荷物でした...

人って気がつくと、たくさんの「モノ」をもって、囲まれて生きている。
そして、気がつけば、いつの間にか、いろんな「モノ」を捨てれなくなって
しまっている。捨てたとおもっていても、まだまだいろんなものを
背負っている。

モノが多いと何がいけないのか。
もちろん、安心して、便利なこともあると思う。
助けられることもあると思う。

でも、その分、時間が余計にかかったり、思考が鈍ったり、
本当に必要なもの、やりたいことがかすんでみえてしまう気がする。

いすみの森で暮らして、自分なりにシンプルでミニマムな
暮らしにシフトするなかで、見えてきた新しい価値観だった。

大事なのは、いらないモノを見極めて、捨てる勇気。
固定概念にとらわれず、自分なりのモノサシと
快感度にあわせて物事の価値を見定めていくこと。

引き算の暮らしでも書いたけど、
足りないものを足していくことは容易。
大事なのは、何を減らしていけるかってこと。

私が大好きなパタゴニア創業者イヴォン・シュイナードが
こんなことを言っていた。

it is so easy to make your life complex, so hard to make it simple

人生を難しくすることは簡単。でもシンプルにすることは難しい。

モノが少ないと、たぶん、トラブルも少ない。
モノが少ないと、たぶん、余計なモノ、雑念が入ってこない。

そうして、自分が潔くいろんなモノや雑念から介解放されて
自由を手に入れたとき、カラダもココロも軽く、
ピュアになって、まっすぐに前を見つめることができ
ハッピーでポジティブなエネルギーが充満し、
それは自然とまわりに伝播していきます。

さらに、キャンプという非日常空間に身をおくと、
日常で崩れたバランスを整えてくれて
迷ってよどんだココロを浄化してくれる。

非日常と大自然の空間のなかで、5感が研ぎすまされ、
第6感(7感さえも?!)冴え、自分の内面にチューニング、
内なる声が聞こえて、自分のなかのストライクゾーンが
鮮明にみえてきて、
いま、というこの一瞬に集中できます。

ココロを静かにすると、自然に欲望や
衝動がわきあがってくるから、そんなときは、
素直に、あらゆる感情にむきあえばいい。

そうすると、ほんとうの自分がみえてくる。
弱い自分も、強い自分も、全てさらけだせるなら
そうすればいい。

BACK TO BASICS.

そして、その瞬間、
直感的に何を感じるのか、
どう感じるのか。

ここが大事。

そして、それをどこまで信じ抜けるか。
自分のココロに嘘はつけないから。

目にみえないけれど、そこにある「何か」が自分にとって
しっくりくる、気持ちいいと思えるかどうか。

言葉で表せない感覚と想いに忠実であればいいと思う。

そうやって、本当にココロの底から自分が楽しんでいると、
これまた不思議。そういう仲間が集まってくる。

そして本当に必要なモノやこと、人は、
向こうからやってくるんです。

そういうつながりと循環のなかで、
私たちは生き、生かされて
いるんだなーと思います。

奄美を一足先に去った私ですが、このあと彼らは
沖縄へとさらに旅を続けます。

今回の旅の様子が果たしてどうオーストラリアサーフィン雑誌に
掲載されるのか、こうご期待!

BON VOYAGE AND CHEERS MATE !