人生観をかえてくれた大好きな人と一緒に仕事ができて
なおかつ、一緒に旅もできるとなったら、それはどんなに幸せなことでしょう。

今回のマクロビオティッククッキングクラス in オーストラリアは、
そんなポジティブな妄想から始まり、いろんな人に支えながら
実現しました。

ニューカッスルから向かったメルボルンで今回のメンバーたちと合流。

左から、
アシスタント めぐちゃん:以前ブラウンズフィールドでウーフしていた経験もあり
たまたまオーストラリアにワーホリで滞在していたので今回のツアー全日程に
同行。デコさんの指示に従って、クッキングクラスがスムーズに進行するよう
細かい段取りと確認を行ってくれた陰の立役者。ほんわか癒しキャラで
和みましたー。

シェフ デコさん:超ポジティブで、ほどよくユルくて、チャーミングな
マクロビの妖精。お料理の腕前はいわずもがな、その人柄は国境を越えて
たくさんの人を魅了していました。

オーガナイザー えみちゃん:いつもハイパー元気で、物怖じしない
営業力とネットワーク力は一級品。彼女なくしては、スポンサーの獲得も
会場の選定もありえませんでした。

初回となる今回のツアー(できれば毎年やっていきたいといまから妄想中)では、
オーストラリアでは無名の「マクロビオティック料理研究家 中島デコ」の
ブランドをプロモーションするために、数をこなそうということで
メルボルン、バイロンベイ、ゴールドコースト、ブリズベンの4都市で
合計6回のクラスを実施しました。

ふたをあけてみれば、初回のメルボルンは満席で、参加者18人中17人は現地在住
日本人!デコさんのファンもたくさんいました。

おかげで、初回クラスは、デコさんが日本語で講義、私は一人日本語のわからない
中国人の子の横で逐次通訳。デコさんにとってはリラックスできてよかったみたい。

翌日のクラスも半分は日本人。デコさん人気だなあ。

私は、クッキングクラスのデモンストレーションの
通訳はじめてやったけど、難しいね。事前に英訳した
レシピは配布していたけど、日本人にとってはアタリマエの
食材とか調理方法とかを英語で説明するのって思ったより
難しいです。きちんと説明できたかしら・・・

でも、最終的には料理の味がすべてものをいう!
塩をベースに素材のうまみを引き出すシンプルな調理法で
できあがったお料理たちは、繊細でふかーい味わい。
一同、大満足。

メルボルンは、グルメ天国で、毎夜いろんな国で豪遊してしまいました。
タイ料理→インド料理→モロッコ料理。

最終日の打ち上げで頂いた、オールベジタリアンのモロッコ料理が
超ーーーーおいしかったーー!メニューは1種類だけ。
これでもかっていうぐらいのボリュームで一人$25。
お酒は販売していないのに、満席!こういうベジレストランが
日本にももっと増えればいいのになー。

メルボルンの次は、虹の都、バイロンベイ!
大都会より、空が近くて、土のにおいがして
緑が目に優しいバイロンの方がずっと落ち着きます。

オルタナティブカルチャーのホットスポットでもある
バイロンベイは、参加者もユニークな人ばかり。
1日目の会場は、コミュニティセンターKulchajam

調理器具があまりそろっていなくて、準備がかなり
大変でしたが、参加者のピースフルな雰囲気のおかげで
終止和やか。

2日目の会場は、バイロン郊外にあるHarvest Cafe.
オーナー夫妻がとても気さくでやり手。地元ッ子に大人気の
カフェでは、100年前の釜で焼いたパンが頂けます。

この日は一番参加者が少なかったけど、こじんまりと
参加者との距離も近く、質問にも丁寧に応えられたし
ゆっくりと時間をかけてクラスを行う事ができた気がします。

デコさんの創作料理を真剣にみつめ、味見するシェフたちに
さすがのデコさんも「はずかしーーー」と尻込み。
1ヶ月豆腐を味噌でおおい発酵させた、豆腐チーズが人気でした。

メルボルンを終えてバイロンまで移動→買い出し→下ごしらえ→準備に
走り回って、そうとう忙しく追われていたけどようやくやっと一日オフ!

疲れを癒すために、まずは海でしょ。
ということで、一人早朝、broken headで日の出サーフィン。

ファーマーズマーケットにいったり

海で泳いだり

バイロンの町を散策したり。

そして、夕方は the pass にてサンセットサーフィンも!
波は腰ぐらいでしたが、放射能のことを気にせず海に入れるっていう
だけで単純に嬉しい。

クラスがあるときは、お客さんに提供しているレシピを少し多めに
つくって、あまった分をスタッフが賄いとして頂いていて、それもそれで
十分おいしいのだけど、バイロンに来てからはほぼ自炊をして
毎夜デコさんの手料理が食べられるだけでとっても贅沢です。


バイロンではえみちゃんがステイしている島田なおこさんのお宅にお世話になりました。アイドル/声優として活躍したなおこさんは、娘のエルちゃんの教育のため現在バイロンベイ在住

バイロンの次は、ゴールドコーストのパームビーチと、
ブリズベン郊外のイプスウィッチにある
Wray Organic という自然食品店兼カフェで2クラス実施。

調理器具や食材を車に詰め込んで、みんなで小旅行。
寝食をともにし、もはや家族のような感覚。

ホテルにて玄米おにぎりを30人前せっせと握ったり。


急遽、旅のお供をすることになったマッサージ師まち君(左から2人目)とまいこりん(右から2人目)
もアシスタントとして大活躍してくれました。ありがとう!

パームビーチでは、今回のメインスポンサーである
オーガニック/マクロビ食品卸大手、Spiral Foodsのジェームズ社長も参加してくれました。

今回のツアー実施にあたって心がけたことは、
現地で手に入る旬の食材をつかって、簡単にできるけど
ちょっとひと手間くわえたオシャレなマクロビレシピを教えること。
事前にSpiral Foodsのウェブサイトをみながら、手に入る調味料や
材料をもとにメニューもデコさんと考えました。


全て現地で入手できるマクロビ/オーガニック調味料、食材たち。梅酢や葛粉なんかも

マクロビオティックの基本的な考え方には2つあって、

1)「一物全体」
できれば、素材を全部丸ごといただきましょう、という事。
米も麦も精白せず、玄米でいただき、全粒粉でいただくとバランスがよいです。
お野菜も根も葉っぱも皮もすべて余す事なくいただくのが大事です。

2)「身土不二」
人が住んでいる場所と土は切ってもきれない。二つには別れられない。
すなわち、住んでいる場所で採れるものを食べれば、おのずと健康になれる
という事。地域で採れたものをいただくという事は季節のものをいただくと
いう事。夏は自然に身体を冷やす野菜が育ち、冬は身体を温めるものが育ち
ます。遠くから運ばれてくるもの、季節にそぐわないものを1年中買っていた
だくとバランスが崩れるのは当然の事ですね。

Spiral Foods には、材料の無償提供のみならず、会場確保、
資金面の援助にいたるまで、ほんとうに暖かいご支援、ご協力を
頂き、彼らなくして今回の企画は(金銭的に)実現しませんでした。
ほんとうに有り難いお話です。

ほかにも、お鍋やフライパンを提供しれくれた、ノンケミカルな
eco pan社にも大変お世話になりました。

パームビーチでは、参加者からの質問が多く、通訳もなかなか
難しく、冷や汗をたくさんかきました...笑。

イプスウィッチのデモの様子。

終わってみれば怒濤のように過ぎていった6クラス。
最初はお客さんが集まるか心配だったけど、どのクラスもその会場の規模、
雰囲気にあわせてほどよくうまり、アンケートの結果をみてみれば、
参加者はみなとっても満足して頂けたようで、ほっとしております。

改善すべき点はたくさんあったけどスポンサーもハッピーでしたし、
初回にしては上出来としよう。

それより何より、こんなに愉快で、素敵な女性たちと
オーストラリアという土地でいろんな体験ができて、
おいしいーものが食べられて、濃密な時間を過ごせた「旅」が
単なる遊びじゃなくて、目的と意義のある「お仕事」となったことに
感謝したい。

えみちゃん、でこさん、めぐちゃん、そしてお世話になった
たくさんの方々、ほんとうにありがとうございました。


すべてを終えて、オールマクロビメニューで打ち上げ!

「好きなことを仕事にする」
「旅をするように働く」

理想のように聞こえるライフスタイルも、
何をするか、じゃなくて、大事なのは、どうやるかって
ことだとおもう。

人生は長い旅のようなもの。
いつだって楽しむ余裕をもっていたいものです。