ハワイで真っ黒に日焼けした痕もようやくおちつき、海はつめたい北東風がふきはじめ、気がついたら11月!!!いまさらですが、ハワイの旅の報告です。

2007年から毎年少し遅い夏休みをかねて9月のビジットが恒例となったハワイトリップ。今回は、前半はオアフ島で開催されたゼロエミッションカンファレンスの取材、後半はハワイ島のディープジャングルのコミュニティをめぐる旅で、青い海と深い緑に癒され、自然とともに暮らすロコたちにたくさん出会いました。

ゼロエミッションカンファレンスのの詳しいレポートは、greenz.jp に書いた記事を読んで頂くとして、キーノートスピーカーとして参加されていた 元三洋電気会長で現ガイア・イニシアティブ代表の野中ともよさんとは、会期中お話させていただく機会もおおく、人生の大先輩として、同じ女性として、経営者として、まなぶことが多くありました。

ちょうどタイミングよく休暇で訪れていたキシムラインダストリーの岸村社長、ともよさんのお母様、お嬢さんも合流して、アメリカンサイズの超ビッグなステーキディナーをご馳走になりました!

ブータンからやってきた文部大臣Powdyel 氏は、民族衣装をおしゃれに着こなし、とても穏やかな紳士。本で読んで知ってはいたけど実際に聞くGNH(国民総幸福論)のビジョンや価値観は、最先端のイノベーションやビジネスの話が中心のカンファレンスで、人としていきるうえで大切にしていかなくちゃいけない、シンプルで暖かい気持ちをを改めて教えてくれました。

取材というお仕事ではありましたが、ハワイにきているんだもの、やっぱり波乗りはかかせません。一日のはじまりは、ワイキキのコンドミニアムからの波チェック。早朝はクイーンズで入りました。

期待したほどのスウェルはヒットしなかったものの、それでもセットで肩、胸サイズのファンウェーブ。そしてビキニサーフィン。贅沢を言っちゃあいけませんね。仕事を終えた夕方からは海に沈むサンセットを見ながら、真暗になるまで、時には月あかりを頼りに、ポップスで入ることもありました。

クイーンズは、観光客の初心者もいれば、少し口うるさいローカルもいますが、基本はみんなサーフィンを楽しんでいるので、すぐに友達ができる雰囲気です。今回もハワイアンローカルのおじさまたちと波待ちの間に楽しくおしゃべりし、仲良くなって波をいっぱい譲ってもらいました!

そのうちのひとりは、日本人サーファーに圧倒的な人気をほこるカリスマシェイパー、ドナルド・タカヤマ

現在はカリフォルニア在住のドナルドですが、実はクイーンズがホームポイントで生粋のワイキキローカル。67歳のとってもチャーミングでアロハスピリットにあふれたおじいちゃんは、サーフィンの腕前も一級ですが、ビジネスマンとしても敏腕。すでに50年以上、サーフボードをシェイプし!ハワイにいる間も、毎朝3時ごろ起床しては時差のある日本やヨーロッパのメーカーやサーフショップと電話会議をして、ボードの生産状況、発注などを確認。一仕事おえると、お気に入りのカフェへでかけ、モーニングコーヒーを注文するのが日課。私も朝5時半に待ち合わせをして、コーヒーを飲みながら、まだうす暗くて静かなワイキキの朝のちょっと特別な時間を一緒に過ごさせてもらって、いろんな話をしました。今回乗っていたタカヤマボードがあまりに調子よく、あやうく本人の直筆サイン入りのボードを衝動買いしてしまうところでした。ドナルド、カリフォルニアに遊びにったらまた波乗り一生にしようね!

2年前の映画撮影でお世話になったマイクに会いに、ノースショアへもいってきましたよ。スウェルがあがってくる予報で、サンセットビーチでサーフィン。ノースショアは、ワイキキとちがってパワフルでカレントも強く、かなり気合をいれないと怪我をすることもあるので毎回ハラハラ、ドキドキしますが、何本かいい波をメイク!

ちなみに、翌日はさらに波があがり、こんなことになっていました。

写真に映っているのは、わたし、ではなく、今回知り合った、ハワイ在住の堀内ミミちゃん。「すっごくいい波だったの!」と電話で嬉しそうに報告してくれたときは、まさかこんなでっかい波だったとは・・・。でも、ビッグウェーブに果敢にチャージしていくミミちゃんの陸での顔は、恋バナと美味しいものに目がない、可愛らしい女性です。

ホクレア号クルーで大好きな友達の内野加奈子ちゃんとも久々の再会をはたし、ミミちゃんのお友達でTBS「1秒の世界」の元敏腕プロデューサー川口直美さんも合流して、最近オープンしたという韓国レストランを早速チェック、ガールズトークに花がさきました。


左からかなちゃん、みみちゃん、なおみさん、そして一番前にいるのは、かなり動きがあやしかった店員さん

ハワイに来たからには、やっぱり今年一番のビッグウェーブに乗らないと帰れない!ってことで、ダイアモンドヘッドへ。この日の波はオーバーヘッド。ワイキキのメローな波もだいすきですが、ダイアモンドヘッドのあの、ぐうーーーっと、フェイスをおりてボトムターンする感覚は、たまりませんねえ。

そして、旅の後半は、2年ぶりにハワイ島プナ地区へ。

前回もステイした Kalani Oceanside Retreat は、あの時の記憶のまま、変わらずに美しい場所でした。

ベジタリアンメニューが豊富な Kalani のブッフェは地産地消のオーガニック。毎朝新鮮なフルーツやサラダをたっぷり頂きました。

2年前に訪れたときにブログで個人所有の土地 Kalani Kai については書きましたが、今回はそこに別荘を買ってしまった由美子さんという素敵な日本人女性のおうちにお世話になりました。

外と内の境界線が感じられない、解放感のあるベッドルーム。

バスルームから見える景色もご覧の通りワイルド。

本来ならば、由美子さんがご在宅のときに紹介をうけて、一緒に滞在する居候という立場になるのですが、わたしたちの場合、共通の友人のR水素ネットワークのハルさんのおかげで、メール数回のやりとりで、会ったこともない私たちにおうちを快く貸していただけたのです!!。メールの文面から、由美子さんがどれだけ素敵でポジティブなエネルギーに溢れた女性かは感じ取れましたが、実際に由美子さんとKalani にステイした、KOKOちゃんや、R水素ウェブディレクターであり大学の後輩浅倉彩ちゃんのハワイ滞在記を読んでみてください。由美子さんはいまピースボートのクルーズで海の上。由美子さん、お蔭様で素敵な時間を過ごすことができました。ほんとうにありがとうございました!

プナのワイルドな大自然で過ごした数日間は、この人の存在抜きに語れません(プナのコミュニティ訪問記は、こちらのgreenz.jp の記事をあわせて読んでくださいね)

カリフォルニア州メンドシーナの山奥にあるオルタナティブコミュニティから1年半前に移住してきた、圭子さん。彼女との出会いは、2年前のgreen drinks Tokyo。そして、数カ月後に出張で訪れたサンフランシスコの Green Festival のイベント会場で偶然ばったり再会したのち、連絡が途絶えていたけど、今回、KOKOcちゃんの粋な計らいで、リコネクト。地元でも成功しているオーガニックファーム Milk & Honey の敷地内の自宅の一室をB&Bとして運営しています。

アーティスティックでエレガントな室内の様子。

外気が自然に入ってくる半野外のようなつくりのゲストベッドルームは快適です。ただし、夜はコキーフロッグの大合唱が響きわたり、慣れるまで寝付けません・・・

圭子さんの2人娘のモモとサラ。モデル業もこなすモモと、そんなお姉ちゃんをみて、自分も将来はモデルになりたいと夢を語るサラは、メキシコ人パパと日本人ママとのハーフ。ええ、間違いないくモデルになれますとも!


左からモとサラ。photo credit: Keiko& Momo

ローフーディストでもある圭子さんがつくってくれたトロピカルフルーツたっぷりの朝食や海藻サラダでカラダに大地のエネルギーをとりこみます。

持ち前の明るさ、包容力に、長年のヒッピー暮らしで培った度胸で、積極的に地域コミュニティに足を運び、移住して2年足らずですが、すっかりローカルたちとも顔なじみで、今回たくさんのコミュニティとそこで暮らす人たちを紹介してくれました。

なかでも、ジャングルの中で暮らして20年のヤナは、完全なるアバターの世界。深い森の中にタープを張っただけのシンプルな家は、大自然の鼓動が感じられ、ムリ、ムダがなく、わたしたちがいつの間にか創り上げてしまった「家」や「暮らし」のあるべき姿、常識を覆すものでした。東京に帰ってきても、なお鮮明に思い出せるヤナの世界観は、物質的で機械的で精神的な豊かさが欠如している現代人の都会的な暮らしより、よっぽどリアリティがあるように感じました。きっと、昨日も、今日も、明日も、あの深いジャングルの中でヤナは人生をエンジョイしていることでしょう。

前回のトリップでプナのディープコミュニティを案内してくれた陽子さんの家にアポなしで遊びにいったら、なんと2階部分の家が完成していました!陽子さんは残念ながらロミロミワークショップを受講中で、留守でしたが、旦那さまと大きくなった娘のはなちゃんに会えました。

地域でも一際目立つバリ風建築のこの家は、なんと家の建物をまるごとバリで購入したのち、いったん解体し、ハワイに輸送して、建築家でもある旦那さまが再度セルフビルドですべてを組み立てたそうです。

窓やドアなどのディテールにこだわりが感じられる美しいデザインでありながら、ハワイの熱帯気候にあわせた木材を選び、通気性、機能性、快適性にもこだわっています。そして、もちろん完全オフグリッド。ソーラーパネルも雨水タンクも、なんでも自分で取付けてしまいます。多くの人は、時間がないという理由で誰かに頼んだり、お金を払って便利なモノを買ってきてしまいますが、自分が心地良いと思える住まいや暮らしの設計は、本当は時間をかけてゆっくりと、丁寧にデザインしていきたいものです。なんでも自分でやってみる!(そしてその方が実は長期的にみてメンテナンスも楽)、というクリエイティビティは見習いたいですね。

そして、圭子さんにサーフボードもお借りして、ポヒキでサーフィン!地熱によって温められた海水はお湯のようで、温泉気分も味わえます。この日のサイズは、胸ぐらいでトロ厚いブレイク。水も透き通っていて、ローカルもやさしく、最高にメローなサーフィンでした。

ポヒキには4箇所ぐらいポイントブレイクがあり、私がサーフィンした(上の写真)の右奥が中級者レベルのライトハンダー、手前のインサイドがキッズやビギナー向けのイージーブレイク、そして下の写真がチューブもまき、インサイドのリーフが恐ろしい上級者ブレイク。

毎回新しい発見と出会いのあるハワイトリップ。
ハワイの海が、風が、大地が、私をよんでいる気がする。
次はいつ行けるかな。