やっと、やっと、できました。

私がオーストラリアを訪れて以来、9年間、ずっと想い描いてきた
ライススタイルとライフワークをカタチにすべくバイロンベイにて、
5年来のソウルメイト、ニックと共同でBLANCOというビジネスを立ち上げました。

blanco-logo-blue version-CMYK

まずは、ウェブサイトを見ていただけたら、ちょっと
その世界観が伝わるかなと思います。

BLANCO LIVING

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まだまだ荒削りですけど。

日本人の私と、オージーのニックがお互いの国とカルチャー、自然、暮らしを
つなぐ架け橋になりたくて、BLANCOのロゴと色味は、日本の伝統的で自然に寄り添った
カルチャーとしての藍染のブルーと、オーストラリアの海の神秘的なディープブルーを
掛け合わせてみました。

ここまで、ほんとーーーに、長かった。

今年初め、バイロンベイに拠点を移すにあたって決意表明したとき、
正直、甘く考えていた。

もう何回も来ているバイロンだし、やる気と希望だけは十分にあったし(笑)
ときは熟した、とおもって、割とスムーズにいろんなことが進むんじゃないかと。

37年間生きてきた自分のこれまでの思考プロセスと枠組みの中で、
勝手にTo DO LISTとタイムラインをつくりあげて、
それ通りに絶対進めるんだー!と鼻息荒く飛び込んでいった。
それぐらいの根性がないと、異国の地でやりたいことを成し遂げるなんて
到底無理だし、その覚悟もできていると思っていた。

でも、結局、一人では何もも進まない。何もできない。

そんなことは、誰もが重々承知していることだけど、
異国の地で、まったく新しい生活をはじめると、それが嫌というほど
重くのしかかってきて、自分の非力さ、無力さを痛感する。

そんな弱い自分が、嫌になる。

弱い自分をさらけだして、周りに支えてもらうことが、とても心苦しくて、
情けなくて、申し訳無く思ってしまう。

でも、弱い自分も、強い自分も、ぜんぶ自分である、ということを
意識できると、なんだかちょっと救われる。ただ、その気づき、Awakening に
達するまでの道のりは、もがき苦しみ、自問自答の日々が続き、
相当、辛いものです。

1月中旬にバイロンにきて、5週間パプアニューギニアに行っている間を
除けば、4ヶ月弱暮らしていると、いままで見えてこなかったことが
見えてきて、自分ではコントロールできないこともたくさんでてくる。

特にバイロンベイは、地理学的にもエネルギーのラインが通る
スピリチュアルな場所としてしられ、自然の(宇宙の)法則で
いろんな不思議なことが起こりやすい場所です。

実は、パプアからリフレッシュして戻ってきて、ビジネスの設立にむけて
せっせと動き始めた矢先、突然、皮膚の感染症にかかってしまいました。

こちらではやっている、スタッフインフェクション(staph infection)という
バクテリアの感染症で、最初は蚊に刺されたように、ぷくっと手首におできができて、
気にもと揉めていなかったのですが、傷口から体内に入り込んで、
血液に入り込むと、致命傷になりかねない、という恐ろしい病気でもあるようです。

でも、3日目頃からおできが大きくなってきて、痛みもひどくでなって
眠れなくて、これはおかしいと思って、友達に見せたら、
いますぐ病院にいって処置してもらったほうがいいと、と脅され、
病院に向かい、処置してもらうまではよかったのですが。。

バクテリアなので、処置方法としては、傷口から膿をだし
包帯で患部を清潔に保ち、強い抗生物質でやっつける、というものなのですが
医者に薬に対してアレルギー反応が過去出たことがある、と説明して
血液検査もしたうえで、点滴で打たれた抗生物質にアナフィランシキーの症状が
でてしまい(人生で3回目)、そこからはもう大変。。。

ショック症状とアレルギー反応をおさえるために、大量のアドレナリンと
抗ヒスタミン薬が投与され、完全グロッキー状態。結局5時間ぐらい
病院にいるはめになり、友達に迎えにきてもらって、なんとか帰宅。

そこから1週間は抗生物質漬けで、カラダのみならず、メンタル的にも
最悪。気持ち的に相当ダウンして、すっかり自信がなくなり、珍しく
どんどんネガティブ思考に。

そして、大事なビジネスミーティングが終わったあと、
ニックの前で大泣きしてしまった。

自分の弱さを他人に見せるのって格好悪いし、みっともないし、
自分で認めたくない感情も一気にでてきちゃって、
ほんとうにいやだ。

でも、泣けるって、大事なこと。
自分のそうした感情にも素直に向き合って、不格好ながらも
それを乗り越えられると、すっきりする。

ビジネスを創るにあたって、いろんな課題が山済みで、
オーストラリアの法律や税務会計、労務、営業戦略、
マーケティング方法などの知識を習得するのに、いろんな人に
あって話をきいたり、専門家からアドバイスをもらったり。

ビザの問題はいまだに頭を悩ませていますが、それは
話が長くなるので、また今度。

バイロンでのんびり、毎日サーフィンばっかりして、という
理想のライススタイルとは遠く(それでもできるだけサーフィンには
行くようにしていますが)、いろんなことの準備期間として必要だった。

もちろん、もっと、起業家マインドでガンガン進められたのかもしれない。
でも、この土地にはこの土地のリズムがあって、病気をしたこともあって
自分のペースに無理やり合わそうとおもっても、ストップがかかった。

焦る気持ちもあるけど、焦って何になる?
バイロンベイに来てまでも、そんなにがむしゃらに突き進んで疲れちゃわない?
ここに来たほんとうの理油、ほんとうの目的、暮らす意味を味わって、
頭で理解するんじゃなくて、心で感じるままに感謝できなければ、
ここにいる意味がないんじゃない?

不本意なことは、あえて、意識をもって、何もしない。

言うは易し、行うは難し。
忙し好きの私の永遠の課題です。。

だから、BLANCO =ブランコ、という会社は
自分へのメッセージ(と戒め)も込めて、ブランコに乗った時のあの自由な
感覚を思い出して、重力に逆らわずに、楽しくゆったり生き、
自分を自由に解放して高めてくれる旅の楽しさを感じてもらい、
そのストーリーがまたシェアされて、一人でも多くの人の
明日への活力やポジティブなスイッチを押すきっかけになればと思っています。

それと、BLANCOは、日本語で遊具のブランコという意味のほか、
フランス語(英語でも通じるかな)では、白、という意味です。

人生は、白いキャンバスのようで、それにどんな色をつけて
カラフルにするかは、自分次第。

気持ちいいと思える色に囲まれた暮らしをどうデザインするのか。
華やかな色を一緒に添えてくれる人はどんな人たちがいるのか。
その先にあるのは、どんな人生で、どんな社会なのか。

それを突き詰めていくことが、自分が生きる意味と社会での役割
社会のほんとうの豊かさにつながっていくと思います。

まずは、ウェブサイトのローンチ、私、お疲れ様!
と自分自身をほめてあげよう(笑)

これからも、ひとつずつ、一歩ずつ、
ブランコをゆっくり漕ぎだすように、進んでいきたいと思います。

ここまで支えてくれた日本の家族や仲間たち
オーストラリアでお世話になりっぱなしのたくさんの仲間たちに、
この場を借りて、改めてお礼をいいます。

ほんとうに、ほんとうに、ありがとうございます。

またまだ未熟者の私ですが、これから
BLANCOをどうぞよろしくお願いいたします。