私はまだオーストラリアにいます。

3月11日、日本を襲った東北関東大震災の映像を友人宅で目にしました。
祖国で起きている信じがたい現実に言葉がでませんでした。


上記写真は、Flickr で展開されている日本への義援金寄付を呼びかけるためのプロジェクト「Please Donate For Japan Earthquake」に投稿した写真です。参加方法は、こちらをお読みください。

震災、津波、原発事故において、多くの貴い人命が奪われ、また
さらに多くの方々が大変に厳しい、不自由な生活を強いられていると思います。
自宅がある浦安市では液状化現象がおこり、現在も水道が復旧していません。
幸い家族や友人はみな無事です。

大切な家族や家を失われた方々、被災されているたくさんの方に、
心からお悔やみとお見舞いを申し上げます。
そしてこの厳しい状況の中、複雑な想いを抱えながらも
復旧に向けて最前線でがんばっている方々に敬意と
感謝を送りたいと思います。ですが、どうか、
くれぐれも安全を優先させてほしいと思っています。

私は、この2ヶ月、オーストラリアを旅しながら
シンプルな暮らしを心がけていました。

自然に寄り添いながら
物質的な豊かさではなく内面の充実を求めて、
自分で自分の暮らしを丁寧につくっていくことの楽しさ、
素晴らしさ、心地よさを感じ始めていました。

もっと地に足をつけて。
ムリ、ムダ、ムラのないシンプルな暮らしをずっと描いてきました。

もっとスローに、エコロジカルな暮らしにシフトしよう!」と唱えることは
簡単だけど、それを実現可能にする社会的システムの構築や
人々のライフスタイルの転換は、簡単ではありません。

そんな矢先に起きた今回の地震と原発事故。

これから厳しい試練のときを迎え、復興には長い年月がかかると
思いますが、いまこそ、みなで一致団結して自分たちの暮らしを見つめ
直し、本当に住みたいと思える社会のビジョンを描き、実行していくこと
が必要だと思います。

そう思いながら、この期に及んで「原発政策」を転換しない日本政府、
関係各所には憤りを感じますが、(保坂展人さんのブログが参考になりました。)


じゃあ、どうやって日本のエネルギー消費を賄うんだ?

という現実問題、実態については、声高にいまこの時期に
ここで議論、反原発を主張するつもりはありませんし、
正直にいえば(恥ずかしい話)自分の主義主張を弁護するほどの
知識もありません。ただ、感覚的に、理性的に、
「なんかおかしくない?」と思います。

そんな気持ちを国民一人一人がもって意識を共有するだけで、
よりよい未来を作っていけるのではないでしょうか。

被災地の復興、もとい日本の再興には莫大な費用がかかるでしょう。
財政的に逼迫し、経済が低迷するなかで、人のココロや精神も
消沈し、疲れてくるでしょう。でも、だからこそ、私たちは
何が本当に必要なのか、自分たちの暮らしや価値観に照らして
正しいと思える選択をするターニングポイントにきていると
思います。

*例えば、原発がなければ必要な電力がまかなえないと考えることから
発想の転換が必要です。つまり、原発なしで、再生可能エネルギーや
持続可能なエネルギーの範囲の中で機能、維持できる社会をつくっていく
必要があります。

ちなみに、環境エネルギー政策研究所(飯田哲也所長/ISEP)の
では、『「無計画停電」から「戦略的エネルギーシフト」への提言』を発表
しています。同分析によると、夏の需要ピークにおいても、大口需要家との
需給調整契約の活用などにより、「計画停電」を実施しなくても、十分に対応可能
としています。また、中長期的には、原子力発電や火力発電などから、
自然エネルギーへのシフトが十分に可能であるとしています。さすが飯田さん!
詳しくは、こちらをどうぞ

遠くオーストラリアにいて、毎日入ってくる膨大なメールや
現地メディアを通じて見聞きする情報を精査しながら一喜一憂していますが、
最終的には自分の感性と感覚を信じて判断し、
いま、自分にできることをやっていきたいと思います。

現在は、サーフライダーファウンデーション(SF)の
オーストラリアオフィス(シドニー近郊のアバロンという街)
にきています。地震発生後、ほんとうにたくさんの人が
親身になって心配してくれていて、感謝しきれません。

SFのメンバーというだけで、みな気さくに、暖かく迎え入れて
くれ、まるで昔から知っているかのような居心地のよさがあります。
サーファーとは不思議な生き物です。

SFジャパンでも義援金募集を呼びかけています。
今後長期的な支援が必要になってくる被災地、被災者にむけて
サーフライダーらしいアクションをはじめていけたらと思っていますが
現在、関係各所と調整中ですので、戦略が決定次第、お知らせいたします。

また、greenz.jp や友人たちがそれぞれのアクションをはじめています。
*文末に紹介しています。拡散おねがいします。

ボランティアとして現地入りした友人もいます。
役に立たないかもしれないけど、それでも何かしたい!
といてもたってもいられなくなって、いく。
どうか、気をつけて。

greenz.jp の関連記事

「寄付したお金はどこに行くの?」行き先を知って寄付をしよう!
東北関東大震災、寄付先まとめ

http://greenz.jp/2011/03/19/tohoku_earthquake_donatio/

以下ウェブサイトより抜粋。
東北地方太平洋沖地震発生から1週間。震災被災者を支援するため、さまざまなところで「寄付」「募金」「義援金」の呼びかけが行われています。しかし、結局どこに寄付すればいいのか、迷っていませんか?様々な窓口がある中で、どこに寄付したら、最終的にどこにお金が行くのか、少しまとめてみました。(諸々の数字は、2011/3/18現在、ウェブサイト等に公開されている数値を引用しています。)

東北地方太平洋沖地震に関するその他の記事一覧

「オルタナ・東日本大震災ダイレクト情報板」 投稿フォーム

https://spreadsheets.google.com/viewform?hl=ja&formkey=dGkxVWpMWm5wWGNkUGlNb2RSb2F5Unc6MQ#gid=0

以下、ウェブサイトより抜粋。
オルタナ・ダイレクト情報板では、今回の東日本大震災の被災地に、ダイレクトに支援(物資、人的、金銭)を届けるため、支援受け入れのための「キーパーソン」を探しています。「キーパーソン」像としては、東北の被災地にある小さな自治体の首長、地区長、各種団体の長、地域のNPO代表などを想定しています。自薦・他薦を問いません。頂いた情報は、オルタナ編集長メール(16000人配信)や「グリーン経営者フォーラム」に参加する数十人の経営者たちで共有させていただき、実際の支援につなげていきたく存じます。ご注意)この仕組みは被災地の情報を広く拡散するのが目的であり、支援を保証するものではなりません。どうかご了承ください。※3月23日から、「支援したい」側の投稿も受け付けています。

ピースボートで募集中の物資、寄付金振込先など
http://www.peaceboat.org/info/news/2011/110318.html

以下ウェヴサイトより抜粋。
3月17日(木)、緊急災害支援の現地調査に入っている4名の先遣隊スタッフが宮城県石巻市内に到着しました。皆様からご提供いただいた毛布や飲料水などの緊急支援物資を被災者の方々のもとへ届けましたが、現地の地震と津波による被害は甚大で、引き続き緊急支援が必要な状態です。地震発生から1週間、ライフラインの破壊や食糧の不足、冬の寒さの影響など、被災者の方々の体力の衰えが心配されることから、『炊き出し』による支援活動を開始することを決定しました。

「アースデイ東京タワー・ボランティアセンター(準備室)」
ボランティア説明会

【日時】:3月30日(水)18:00~21:00
【場所】:「アースデイ東京タワー・ボランティアセンター(準備室)」
東京タワー1F入って右です。
http://www.tokyotower.co.jp/333/09_access/index.html
【お問い合わせ】
ボランティアコーディネータ中村則仁(ノリ)
nori@communicator.jp

きっと、もっとたくさんの取り組み、アクションがあると思いますが
いま、自分にできることを、着実に。

一日もはやく、日本に、たくさんの笑顔があふれる日がきますように。