しつもーん。
ここどーこだ?
答えは、千葉いすみ市岬町の森の中にある
greenz forest house(森の家)!!!!
以前のブログ記事で紹介した、オフィスフォレストリーというアイディアが現実のものとなりました!
きっかけは、ほんとうに偶然というか、突然やってきた。
いつものようにサーフィンで千葉にやってきた私は、せっかくだから、不動産屋巡りでもしようと思って、房総R不動産にコンタクト。事前に希望する土地や物件、greenz villageの構想なんかをざっくり伝えておいて、実際土地を見に行くことに。
最初に見せてもらったのは、土地だけ。正直、建物がたっていないと、建築家でもランドスケープデザイナーでもない私はイメージがわかない。夷隅川が流れていて、ツリーハウスがつくれそうな木もある・・・風が抜けて「いい気」が流れている土地もあったのだけど、いきなり土地を買う、なんてことはリスクも高いし、お金もない・・・
やっぱり地道に気長に探していくしかないよなーと思っていたら、一通り土地を見終わったあと、
「あ。そういえば。賃貸ならこの近くに1軒ありますけど、みます?」
と房総R不動産の小川さん。
それ、早くいってよー!
もちろん!みます、みます!(最初からコレが手だったような気もするが・・・笑)
というわけで、やってきた、中滝ハイツ。私もよく遊びに行くブラウンズフィールドにほど近い小高い山の中にその場所はある。
ここは、20年前に、経済学者でもあり、私の母校上智大学の元教授でもあるグレゴリークラークさんが、2万坪の森を購入し、野外トレーニング兼会議施設として開発されたことがはじまり。歴史的にも興味深い場所で、中滝城跡として考古学者たちの研究対象にもなっているよう。
広大な敷地の中に、ステキなカレー屋さん、バックパッカー向けのドミトリー(安宿)、キッチン付きのコモンハウス、テニスコート、居住用のログハウス(15棟ぐらい)が点在し、地元では外国人村、といわれるぐらい、居住者(定住及び別荘利用)の半分以上は外国人。
ハードのレイアウト、デザインだけみれば、すでにエコヴィレッジ!
居住者のライフスタイルは必ずしもエコでサステナブルというわけではないけど、外遊びを楽しむ外国人ならではのクリエイティビティで、コンクリートを敷き詰めて自分の敷地内に露天風呂をセルフビルドしたり、石を積み立ててアウトドアキッチン+BBQプレイスを造っちゃったり。ライフスタイルを楽しくかっこよくデザインしている人たちが、こんな山奥で生活している!
そうはいっても、ご近所の証券会社ディーラーのBrian にしろ、元歌舞伎町ホスト!で、元歌手で、ウェブデザイナー・プログラマー・写真家と多彩な坊主のMatthewにしろ、のんびり田舎暮らしているわけでもなく、きちんとした仕事に就いて、社会とつながっている。パソコンとネット環境さえあれば、こんな山の中でもそういう生活は可能というわけだ。(ちなみに、いすみ市は光回線を引いているので、こもって仕事するアーティストやクリエイターの移住者が多いのだとか)
前置きが長くなりましたが、この中滝コミュニティにある1棟のニュージランドログハウスを借りることになったわけです。水曜日に物件を見て、翌日にはもう契約書にサインしたぐらい、スピーディーに決断。
見た瞬間、いろんなインスピレーションがわいてきて、「ここは借りるしかない」と思った。
見学に付き合ってくれていた、ブラウンズフィールドスタッフで12年来の海仲間、浅倉彩ちゃんと、海図やコンパスを使うことなく自然を読み航海する伝統航海カヌーホクレアの日本人初のクルー、内野加奈子ちゃん(現在はハワイイから帰国してブラウンズフィールドで彩と一緒に農的生活中)と一緒に、
「森の編集部として、いろんな面白い本の企画をここでしきたいね」
「PACIFICの活動拠点にいいよね」
「みんなで暮らして、サーフィンして、森の中散策して」
・・・・
と、もう完全に借りること前提で妄想がどんどん膨らむ。
30歳前後の女子3人が、まるでコイバナで盛り上がるかのように、はしゃぐはしゃぐ。
でも、ストーーーーップ!!!
私(たち)の興奮を、他のgreenzメンバーは共感してくれるかなあ?
みんなは、なんていうだろう?
なんとなくわかってくれるんじゃないか、という期待もあった反面、そんな簡単に家を借りることに同意してくれるかな、という不安もあった。
みんなを説得する材料や理由をアレコレ考えて、家賃のシミュレーションもしてみた。でも、偶然出会えたこの物件を拠点に、本格的に田舎進出、greenz villageの実現にむけて動き出すいいタイミングだとも、直感的に思った。だから、もし、仮に、greenzのみんなが二の足を踏んだとしても、彩や数人の海仲間とシェアしよう。まずは、やってみよう。頭の中で電卓をはじいて、借りることを心に決めた。
で。
私の心配をよそに、さすがはビジョンを共有する素敵な仲間たち!
去年から始めた千葉ツアーや、greenz village構想合宿の成果なのか、翌日オフィスに戻って、撮ってきた物件映像や写真をみせたら一同大興奮。無事、会社で借りれることになりました。ほっ、よかったよかったー。
しばらく空家だった家を彩と大掃除して、必要な生活備品を揃えて、先日やっとgreenz メンバーを森の家に呼ぶことができた。ちなみに、私は前夜から一人泊まっていて、なんともうれしいことに、その日初対面にもかかわらずご近所さんたちが歓迎会を開いてくれて、Brianの奥さんトシコさんの手料理までご馳走になった。プライバシーを重視し、ひっそりみんな暮らしていると思いきや、横のツナガリは結構あるみたい。気さくであったかい人たちだったな。
家具付きのおうちの中は3ベッドルーム。オフィスというより、泊まりがけのオフサイトミーティングとかに活用できそうです。
あまりの居心地のよさに、すっかりくつろぎモードのgreenz メンバー
外国人仕様の広めのキッチンに、大型冷蔵庫、ガスオーブン、電子レンジ付き!
ソファベッドも入れると全部でベッドは5台。キャパは広い
広々したウッドデッキもあるよ。目の前に広がるこの田んぼの美しさも決め手。ハンモックがほしい!
家の前にひろがる共有スペース(いまは雑草がボーボー)には、アースオーブンも!ここでピザパーティーとかできそう。
greenzメンバーが集合した日に、再び彩と加奈ちゃんにも来てもらって、みんなで中滝の山の中を1時間散策。それぞれの建物がいい感じで点在していて、プライバシーが保たれているのはいいのだけど、坂道が多く、敷地見学するのはけっこうな運動量です。トレッキングルートもあって、山の頂上まで行けるらしいのだけど、あまり舗装されていないので、この日はイージーなコースのみ。
まずはご近所さんにご挨拶。4軒先に住む、アメリカ人Matthewのところへ。
家の中には写真スタジオやレコーディングスタジオ、大型印刷機などハイテク機器がそろったギークなオフィス仕様
になっています
なぜか浴衣姿。そして熱烈なライブで歓迎される
子どものころに遊んだアスレチックとか木から木へ滑車を渡して遊ぶやつとか創ってみたいなと思わせる森
もともとは、光が入らない原生林。ここまで来るのに開拓20年・・・いやはや、グレゴリーさんスゴイです。
やっぱりあった。ツリーハウス!
今月オープンするというヨガセンター。森のなかでヨガだなんて!
ネパール風カフェも近日オープン予定とか
山を降りると、お寺もある。
禅寺の和尚さんにご挨拶したら、流れで法話なんかも聞いたり。
不思議な体験をたくさんしました。
おまけに、家から徒歩5分のところに、畑!まである。
で、若者集団の 「greenz、畑やらない?」とお誘い頂いている。
もちろん畑をやるということは、それなりにとても大変なことだけど、「サステナブルな社会の実現」をミッションに掲げるgreenzとしては、自分たちでもまずはいろいろ実践してみることが大事。やってみて、はじめて分かることがいっぱいある。というわけで、個人的には、秋ごろから種まきして、いろいろな団体とコラボする、「オモシロ野菜」をつくってみたい。
共有施設も充実していて、面白い人たちがいる。
greenz 森の家をベースに、具体的なプランはまだないけど、きっと何かが始まる。
正直、去年千葉ツアーを始めたとき、こんなに早く自分たちの実験場所が見つかるとは思ってみなかった。ラッキーとしか言いようがない。
でも、「チャンスは準備している人に訪れる。準備しているからこそ、そのチャンスに気づき、パッと掴める」っていう。
どこにいても、何をしていても、あらゆる事態を想定し、常にフレキシブルに動けるように、自分の生活をデザインしていきたい。
greenz 森の家をベースに、これからいろいろ発信していきます。お楽しみに。
それから、ここを 「こんな風に活用したい!」なんてアイディアあるかた、コラボ企画お待ちしてまーす。
Be Alert.
Be Alive.
But Stay A Little Wild.