学生時代、毎日のようにウィンドサーフィンの練習で通った鎌倉。

人生のなかで、最高に楽しかった4年間。
言葉通り、「全身全霊」を捧げたウィンドサーフィン。
いろんなものを私にくれた。


当時のセールナンバー“20-22”。「20」は上智大学の番号。

晴れの日も、雨の日も、風が弱い日も、風がつよい日も、とにかく海に通った。
北は新潟から、南は沖縄まで、レースに合宿に、とにかくウィンド漬けの日々だった。
一年中真っ黒に日焼けして、色白の子が多い大学では、めちゃくちゃ浮いてたりして。
辛い練習もあったけど、どうしようもなく楽しいことの方が圧倒的に多かった。

海にいけば、いつも仲間がいた。
家族みたいにいつも一緒で、海まで徒歩1分、家賃3万!!、築年数不明というボロボロの6畳一間合宿所に時には11人!とかで寝泊まりして、濃ゆーい時間を過ごした。だから、いまでも変わらずに、家族以上にみんな仲良しで、気心の知れた大切な友人たち。


1999年夏。みんな若い!

だから鎌倉にくると、いつまでも色褪せることのない当時の思い出が蘇ってきて、ちょっと切なくなるけど、ほっと落ち着ける大切な場所。そんないろんな想いがぎゅっとつまった鎌倉を、久々に訪れてみた。

目的は、昨年の箱根合宿につづき、日常の業務からちょっと離れて未来のことを考えるオフサイトミーティング。名づけて「未来合宿」

今回のテーマは、greenz village

リニューアルでgreenzがフォーカスするテーマのひとつが、サステナブルコミュニティだ。

メディアとして、持続可能な暮らし、ライフスタイルを紹介していくだけじゃなく、やっぱり自分たちの足元の暮らしも変えていく必要がある。簡単にいえば、言っていることとやっていることのギャップを少なくし、誰にとっても気持ちのいい、ハッピーな生き方をしていきたいだけ。それは、私がずっと前からいっている個人的にも実現したい夢でもあるし、会社の事業としても成功させたいものだ。

じゃあ、自分たちが住みたい理想のコミュニティってどんなものだろう?

KKR逗子松汀園にオフィスを移し、1泊2日でみんなのアイディアをまずは出し合ってきました。

ひっそりと住宅街の中に佇むKKR逗子松汀園は、お庭が素敵です。
縁側のある昔ながらの日本家屋式のお部屋も広くて快適でした。

プロジェクター、パソコン、ロール式ホワイトボードを持ち込んで、オフィスに早変わり!

ブレインストのテーマは、

・そのコミュニティは一言でいうと、どんなものか?

・そのコミュニティのコンセプトは何か?

・なぜ、そのコミュニティを創る必要があるのか?

・なにを、そのコミュニティで実現したいのか?

・そのために、そのコミュニティに必要なハードの機能は何か?

・そのコミュニティには、どんなソフトコンテンツがあるか?

・そのコミュニティには誰が来るのか?協力してくれる人は誰か?

一人20分ずつ、事前に考えてきたアイディアをプレゼン。自分のイメージに近い雑誌やビジュアルも持ち寄って、なるべく具体的な話をした。

まずは、全員でアイディア共有。

そして、それをまとめていく作業。

全部出し切ったところで、そこから見えてくる会社としての方向性、ビジョン策定。
日付が変わる前にはお開きにしたかったのだけど、案の定、白熱し、深夜2時まで夢を語りあいました。

ディスカッションの末、とりあえずまとまったのが、以下のポイント。
まだまだ完成には程遠いですが、今後ブラッシュアップしていきます。

    greenz villageとは、

greenzが表現するサステナブルコミュニティラボ
文明・文化の実験場、ソーシャルラボ(=ビオピオラボ)
新しい働き方を提案するオフィスフォレストリー
オープンネットワークで成果をcreative commonsで公開、シェアするコミュニティ
24時間365日、地球意識を感じられる場所
最新鋭のテクノロジーを駆使した自給自足生活と分散型エネルギーインフラ

頭で考えていたことを言葉にすると、ぐっと現実味を帯びてくる。
そして、そのビジョンを他の人に語ると、どんどんアイディアが膨らむ。

なんだか、できそうな気がしてきた。

ちなみに、これはもう少しカタチにして、4月のエコビレッジ国際会議にてgreenz village 宣言!!しようと思っています!もし、他にいいアイディアお持ちの方がいれば、ぜひご連絡くださーい。

翌朝。

ずっと前から行ってみたかったBEACH HAYAMAへ。

その前に、BEACH HAYAMAを案内してくれる友人の永井巧くんの粋な計らいにより、同施設のファウンダーでもあり、その名前はちょくちょく聞いていて、いつかお会いしたかった中西武志さんとブレックファーストミーティングが実現!わざわざKKRに来てくれました。思っていた通り、気さくでとっても素敵な方でした。今後いろいろとご一緒にできそうな感じです。

逗子駅前からバスに乗り、海ルートで、葉山へ。

鎌倉には、建築基準により高い建物がなく、道幅も狭く、昔からの商店街が軒を連ねていたりして、ほっとする街並みがひろがっています。特に、葉山地区は、御用邸もあり、緑も多く、高級でおしゃれな感じ。トランジッションタウンの動きもあったりして、葉山は、実はいま超・盛り上がっている場所なのです。

バスに揺られること15分。BEACH HAYAMAに到着。
朱色のしぶーい煉瓦屋根が素敵で、まるで沖縄に来た気分。

案内してくれたのは、BEACH ディレクターの永井巧くん。3年前にサーフライダーの飲み会で出会いました。その当時から、海の近くに、こういう施設とコミュニティを創りたいと言っていたっけ。

BEACHは、「アウトドア・フィットネス」という発想で、

「ジムで運動するのが流行っているけれど、マシンの上で汗を流すより、自然を感じながら、自然の一部になりながら、運動は外でしなくちゃ!」

・・・といって、カヌーやシーカヤック、サーフィンやヨガの教室を提供している。

訪れた日は、平日だったこともあって近所の方々のために、ヨガ教室が開催されていた。

一色海岸から徒歩30秒!!という恵まれた環境に、大正時代に建てられた元は大学のヨットクラブの合宿所だったという古民家を改装して作られたクラブハウスは、超・素敵です。かなり自分のイメージと理想に近くて、こんなところで毎日働ける永井君が正直うらやましすぎる!

そして、この日は、せっかく鎌倉まで来たのだからと思い、鎌倉に住む友達を呼び出して、さながらBeGood Cafe同窓会のような感じで、懐かしい再会を果たすことがができました。

後列左から、永井くん、YOSH、KOKOちゃん(丹羽順子ちゃん。以前BeGood Cafeで司会を務めてくれました)、私、カナシロリエ(BeGood Cafeの全盛期を支えた事務局長)、NAO。前列左から、PERO、ピースボートの愛つん(KOKOちゃんとリエちゃんに会いたいからとわざわざ東京から来てくれました)、KOKOちゃんの愛娘・てらちゃん、IKU、KAORI、リエちゃんの愛娘・カノンちゃん。

春一番が吹き荒れた翌々日だったこともあって、海は透明で穏やか。

平日なのに、いい年した大人がこんなに集まって、のんびり、それぞれの【夢】を語る会。
のんびりしたいい時間でした。

最後に、KOKOちゃんの案内で、BEACHから徒歩数分のところにある、素敵なリゾート、NOWHERE RESORT HAYAMAの見学に行ってきました。

「日常から抜け出し、ゆっくりとした時間を体験して欲しい」

というコンセプトで、暮らすようにステイするこのリゾートは、一泊単位ではなく、一週間単位でのみの貸出し、というのがニクい。既にオープンしているのは、逗子マリーナにある一室。葉山のオープンは3月予定。普通に考えると値段はちょっと高いのだけど、大人数で借りれば、案外安い。1週間のワークショップや、移動オフィスなど、利用方法は、宿泊者任せなのでいろんな用途で使えそうです。

こちらも、築60年以上の古民家を改装していますが、できるだけ昔ながらの良さを出すために、丸太一本を使ったという現代建築では見られない梁や柱はそのまま。改装前は真っ黒だったという木も丁寧に磨きあげて、いまでは見違えるほどピカピカに!

新たな発見と出会いのあった今回の鎌倉トリップ。

鎌倉でのgreenz village計画もありかも?なんて話も出て、ますます鎌倉が好きになりました!

さすが、鎌倉。
やっぱり、鎌倉。

また通っちゃいそう。