photo from Brenda Anderson under CC
バラク・オバマ氏の歴史的勝利から数日経ちますが、
いまだ興奮さめやらぬカリフォルニアです。
投票日翌日の朝刊はどこも売り切れ続出。
キオスクには、この記念すべき日を忘れないために
新聞を買いだめする人が長蛇の列をなしていました。
LA TIMESは、350,000部増刷したにもかかわらず、早くも品薄状態。
残念ながら私はまだゲットできていませんが、日本に持って帰りたいとおもいます。
そんな興奮状態な国民の期待を裏切らないかのように
オバマ氏もお決まりの締め言葉 「Let’s Get to Work」の通り、
早速仕事に取り掛かっています。
*日本でも放映されていると思いますが、改めてオバマ氏の感動的なスピーチはこちら
わずか17分でしたが、この演説をリアルタイムでテレビ越しに見ていたときはとても感動してしまいました。
そして
選挙からわずか3日後
オバマ氏によるCHANGE.GOVというウェブサイトがローンチしました。
このウェブサイト、非常にわかりやすくつくられていて、AGENDAのセクションにいくと、いまアメリカで直面している問題がテーマごとにわけられていて(教育、外交、経済など)、それらの問題に対するオバマ氏とバイデン副大統領のプランが提示されています。また、AMERICAN MOMENTと題して、11月4日の歴史的瞬間をどのように過ごしたか、という市民のストリーの投稿も受け付けています。ウェブサイトは、2009年1月20日に正式に米国大統領に就任するまでの間オープンしているようです。政策提言なども募集しているので、選挙が終わったいま、新しい国づくりに向けて米国民がどうアクションをとっていくのか、またオバマ氏がどう対応していくのか、期待してウオッチしていきたいと思います。
でも、米国史上初の黒人大統領当選にポジティブな空気が流れる一方で
暗いニュースもあります。
アメリカの経済不況は悪化の一途をたどっています。失業率は、6.5%にまで達し、アメリカの製造業を支える自動車産業BIG3の株価も急落し、最大手のGMは破たんの危機にさえあるといい、サブプライムローンに端を発した金融危機もまったく回復する様子もないまま、今後さらに失業率があがるといわれています。
そんな状況下で、オバマ氏が選挙後はじめて記者会見を開いたときの映像がこちら
以下、私の要約ですが、
オバマ氏は、この経済危機を乗り越えるため必要なアクションは、
第1にミドルクラス(平均的所得者層)のレスキュープラン
第2に金融危機が他の産業に与えている影響を把握すること
第3に金融政策の効果を査定し、市場の安定化と民のために役立っているか実証すること
第4に上記経済的チャレンジとあわせて、クリーンエネルギー、教育、福祉、ミドルクラスへの税控除に関するポリシーも
設定していくこと
と述べています。
さらに、上記映像にはうつっていませんでしたが、
『来週月曜日、ホワイトハウスでブッシュ大統領と会談するそうですが、どんなことを話されるんですか?』という記者の問いに対して、
Now is a good time for us to set politics aside for a while and think practically about what will actually work to move the economy forward
(以下、勝手な意訳)
いまは話すべきことは、政治の話ではなく、この国の経済を回復させるために、一体なにが本当にうまくいくのか、いかないのか、そういう建設的な議論をお互いできるいい時期だとおもっています。
オバマのスピーチライターは27歳との話がありますが、オバマプレゼン術はぜひとも学びたいです。
何はともあれ、ポジティブもネガティブも、いろんなCHANGEがアメリカにやってきました。
日本に変革が来るのはいつなんでしょうね。
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