手前味噌とはよくいったもので、
自分でつくって熟成させて
年々、どんどん発酵しつづける味噌は、やっぱりとっても美味しい。
前回味噌を仕込んだのは、日本で2012年1月だから3年半前。
この時は、7キロ仕込み、ちびちび大事にいただき、
何がなんでもこれだけは!と思ってオーストラリアにも
持ち込んでからも大事に大事に食べて、
ついにこんなに少なくなってしまった。
3年半経ってもまだ美味しく、より濃厚になって食べられるという発酵の素晴らしさ。
こちらでもなんとか自分で作りたいと思い、ゴールドコーストにて
麹を作っているクマさんとあゆみさんを紹介してもらい、
味噌作りワークショップを開催しました。
どうせ作るなら、大量に、みんなで楽しく作業。
こちらのカップルは、バイロンで人気のベジタリアンカフェ
FOLK CAFE と WOODS を経営するジュリアンとマギー。
先月日本を3週間旅し、日本のカルチャー、食の素晴らしさに大変感銘を受けたそう。
友人が経営する素敵なゲストハウス 28 Degreesの
ゴージャスなキッチンをお借りし、 友達を集めての味噌づくり。
味噌づくりの工程や麹の奥深さにみな興味深々です。
それぞれが仕上がり1キロ弱を持ち帰れるように
前日から大豆とヒヨコ豆を水にひたし、私の方ですでに
茹でた状態で、豆と麹を図り、塩を混ぜる工程から参加してもらいました。
こちらで売っている味噌は、ヒヨコ豆で作られているものもあり、
私としても実験的に大豆とヒヨコ豆をミックスさせて
作ってみました。
割合としては、
豆500gに対し、麹200g、塩60g。
まあ、多少いい加減な分量でも大丈夫です。
塩が少なければ当然甘みが多く、また発酵も比較的
3〜6ヶ月程度と短くて済むので(こちらの気候だと)
こちらで人気のクリーミーな白味噌を作ってみました。
味噌づくりは冬の寒仕込みがいいと言われていますが、8月のこの日は
すでに半袖の気候。。。たぶん、まだ腐りはしない程度の暑さなので
涼しいところで発酵させておけるよう注意を説明しながら。
味噌づくりにつづいて、おにぎりワークショップも開催。
SUSHI は誰もが知っているけど、お寿司より簡単な
おにぎりワークショップはいつやっても外人に人気。
玄米と黒米をあわせて5合炊きました。
慣れない外人だと三角おにぎりを作るのはコツがいり、
けっこうめちゃめちゃ(笑)個性が表れますが、
それもアート。不恰好でもオッケー。
それぞれの表現方法で、愛情込めて握ったおにぎりほど
ほっこりして、笑顔になっちゃうものはない。
おにぎりってきっと日本人なら誰もが大好きで、
小さいころの遠足やお弁当でお母さんが握ってくれたおにぎりは
世界一優しくて、美味しい味がした。
私にとってのソウルフードは、おにぎりかも。
そんなお母さんたちの優しい家庭の味、シンプルだけど
愛情がこもっている和食の基本をより広めたくて、
マクロビオティックをベースにしたランチも用意
マクロビの基本理念や、陰陽五行の話、
食材の活かし方、(冬なので)体を温めてくれる
生姜や葛、麹、発酵食品の使い方、選び方、
5色5味5法を用いた献立の作り方などをレクチャーしました。
この日のメニューは、冬の代表的お野菜、大根をメインに
玄米と黒米のおにぎり
根菜の味噌汁
大根とズッキーニの竜田揚げ
ひじきと紫キャペツのポン酢ジュレサラダ
大根の葉っぱとマッシュルームの炒め物
ナスと豆腐の味噌煮込み
ワサビ菜と大根おろしのお浸し
大根は、ファーマーズマーケットで購入できますが、
きっと多くの外人がどう調理していいかわからないと思うので
大根をつかったレパートリーを紹介。
そしてデザートは、麹と米を炊飯器で発酵させるだけで
簡単に作れちゃう自家製甘酒と葛をつかった黒ごまプリン。
まったくお砂糖を加えていないのにもったりと
クリーミーで濃厚な甘酒のパワーにはみんなもびっくり。
みなで美味しい食事を囲む時間は、
いつでも、どこでも、豊かな体験です。
それが健康にもいいときたら、なおさら
心も満たされ、こうした何気ない幸せな時間と空間をつくり、
日本のカルチャーを紹介できるのはとても嬉しいことです。
甘酒は、飲む点滴と言われているぐらい
必須アミノ酸、美肌効果のあるビタミンB、
酵素がたくさん含まれていいて、食物繊維も豊富、
ブドウ糖で満腹感も得られて、甘いものが食べたいときには
おすすめです。
また酵素が毒素排出効果もあるので、私は
満月と新月のとき、夕食を甘酒にかえるプチ断食
をやるようにしています。これは岡部賢二先生と
ワークショップを開催したときに学んで以来、
実践していて、月2回のデトックスは調子いいですよ。
今後も麹や日本の発酵食品、調味料をつかったお料理
ワークショップを開催していけたらと思っています。
お楽しみに〜。