以前からお世話になっているバイロンベイの語学学校、
Byron Bay English Language School の校長マイケル
とはもう3年ぐらい?の付き合いになるのかな。

学校の生徒は実に多国籍で、スイスやドイツなどのヨーロッパ系が半数
続いて中南米、中東、そしてアジア人と、約120〜150名ぐらいの
生徒が英語の勉強をしています。

私はラッキーなことに父親の転勤で小学校時代5年間をイギリスで過ごしたため
英語は苦労せずしてネイティブ並みに話せるのでどうやって英語を習得したか聞かれても、
あまり参考になる勉強方法や回答はできませんが...

母国を離れて海外で暮らすうえでの苦労や悩み、不安などは、英語が話せても、誰だってありますよね。

私の場合は、英語が話せる分、コミュニケーションが取れないとか、言いたいことが言えない、
という悩みはありませんが、バイロンベイに移住をし自分のビジネスとライフスタイルをゼロから築く
ということはそれなりにチャレンジングで、落ち込んだり、不安になったり、寂しくなったり、
することだってあります。

でも、自分で選んだ道を、自分が信じる心地よい生き方をしたくて、この土地にやってきました。

そんな経験談や考え方を「ちょっと悩める日本人学生に話して欲しい」というマイケル校長の依頼から、
先日、語学学校にて女性生徒10数名を前にセミナーを開催してきました。

日本を飛び出して期待と不安を胸いっぱいに、いざオーストラリアにきたものの、バイロンベイは
他のオーストラリアの街とも比べてかなり自由でオルタナティブで、日本とのギャップに
カルチャーショックをたいていの人は受けます。

確かに言葉の壁や文化、習慣の違いはあっても同じ人間同士。
偉そうなことは言えませんが、私がこの日シェアしたかったことをまとめると

*自分はどうありたいのか、どうなりたいのかというビジョン

明日、1ヶ月後、数年後、自分はどういう人間になってどんな暮らしをしていたいのか。
自分の生きる意味や目的はどこにあるのか。

*自分のパッションは何なのか

自分が本当にワクワクして、情熱をもって取り組める大好きなことはなんなのか。
そして、たとえそれがお金が介在しなくても(もらえなくても)やり続けられるのか。

私の場合、Blanco を設立した理由の通り、旅とサーフィンと健康で豊かな暮らしがしたくて
それを全て組み合わせた旅のスタイル、サステイナブルな暮らしの提案、ヘルシーなお料理の紹介、
サーフィンとヨガなどを組み合わせたリトリートの企画などをパッションとしていますが、
まあ、現実的にはいまのところそれで生計を立てられているわけじゃないので、
大したことは言えませんけど、ゆっくり丁寧に育てていきたいと思っています。

そんなメッセージが少しでもシェアできたらと思って
悩める女子学生たちにお話させて頂きました。

その後、またご縁あって、今度は我が家にて
お料理教室を開催することになりました。

バイロンベイは以前から書いている通り、オーガニック思考の人も多く、
ベジタリアンやビーガン、グルテンアレルギーなどの人もとても多く、そうした食事や食材が豊富にあります。

日本では聞きなれない、見慣れない地元の食材を毎週木曜のファーマーズマーケットで
仕入れて、みんなで楽しくお料理。

この日のメニューは、

ズッキーニとミレット(雑穀)のパティ/ディルのハーブペストソース
ビートルートとかぼちゃのオーブン焼き(ローズマリーとバルサミコビネガーをあわせて)
フェンネルとケフィアライム、レモングラスのココナッツミルクスープ
ケールとインゲンのガドガドサラダ/ギー、味噌、タヒニのドレッシング
ビーガンレモンチーズケーキ/キウイライムソース

全てグルテンフリーのベジタリアンメニュー。

日本では馴染みのない調味料や食材として珍しいのは、
ギー、ケフィアライム、ミレット(もちきびみたい)、フェンネルかな。

インドのアーユルヴェーダでよく使われるギーはバターから水分やたんぱく質を除去した純粋な油のことで
純度の高い溶かしバターのようなもので、独特的な香りと高温で調理しても完全燃焼するため
体内でも消化がよく、ススが残りません。なので、デトックス効果や活力、知力アップにはオススメです。

ケフィアライムも、生の葉っぱがそのままオーガニックで手に入るのは貴重ですね。
こちら、スープに入れると、ライムのアロマティックな芳醇な香りが染み出し、爽やかな味わいに
なりますが、今回はココナッツミルクとフェンネル(セリ科ウイキョウ属の多年草)と組み合わせて
冬らしくクリーミーであったかいスープに仕立ててみました。

みんな真剣にメモ取って聞いてくれて、明るく素直で、洗いものもテキパキやってくれて、
さすが日本人女子だなーって感じです。

デザートは、要望のあったビーガンチーズケーキ。
クリームチーズや乳製品を一切使わずにクリーミーさを出すために、カシューナッツを使います。
こちらは(できたら一晩)水に浸して甘みとしてのデーツに、レモン汁、ココナッツオイル
などをフードプロセッサーにかけて冷やし固めるだけ、とっても簡単でヘルシー!

さっぱり頂くために、キウイとプミントをブレンダーで混ぜて鮮やかなソースに。

どのお料理も素材の味をできるだけいかし、シンプルな調理法で、ハーブやスパイスをアクセントに、
私が料理をするときにモットーとしているHIROMIX KITCHEN 五味五色五法を
ベースにアレンジしてみました。


数週間前に出会った彼女たちと、こうして丁寧に作られた食事をシェアし、みんなで食卓を囲めることって
とっても贅沢で豊かな時間ですよね。

また素敵な出会いに感謝です。みんな遊びにきてくれてありがとう。

お料理、自宅でも復習して女子力アップ頑張ってね〜。