日本を離れる前に、どうしても行きたかった宮崎。
仕事やオーストラリア引っ越し準備もバタバタの中、
行ってきました、初宮崎!
今回の旅のお供は、この二人。
西オーストラリア在住のフォトグラファー兼文化人類学者クレイグ。
3年前に奄美大島を旅した
よきサーフィン&旅仲間。2年ぶりの再会。最近では自費出版でサーフィン雑誌
PRIMITIVE SKILLS もつくちゃって、相変わらずアナログフィルムで全ての写真を
撮り、独特のメローな雰囲気でオージーなのに全く存在感、威圧感(笑)のない
控えめで、気遣いもできる、ナイスガイです。
そして、イイノ。純日本人だけど英語は完全にオージー訛り。
5年前、イイノがニック(いまのビジネスパートナ−)と一緒に一宮に
住んでいたときに出会い、弟のような可愛い存在。
男2人、女1人の珍道中。
バンを借りて10日間の旅のはじまりです。
旅の前半は、宮崎の南、市木へ。
震災以降、千葉の鴨川LOVE&RICEから市木へ移住した
カンマくん家族を訪ねに。
移住した当初はやっぱりいろいろ大変だったみたいだけど
着実に、確実に、自分が描く理想の暮らし、地に足のついた
ライフスタイルを、ここ宮崎でも実践していた。
それは、鴨川にいた頃から何もかわっていない。
彼のまっすぐと凛した、揺るぎない価値観と物語は
訪れる人を魅了する。イイノとクレイグもすっかり吸い込まれていた。
二人の愛娘を授かってからは、子どもの未来や教育にも一層熱が入り、
フリースクールまではじめてしまって、移住者も増えているというのだから
将来が楽しみなコミュニティです。
滞在したのは、野生のサルが生息する幸島にある
TAGIRI荘。もとは、サルの研究者として著名な三戸さつえさんさん
の家族が経営していたホテルを譲り受けて、仲間たちと時間をかけて改装中。
どこかヨーロッパの避暑地を彷彿とさせるようなオーベルジュの雰囲気が
ゆったりとしていて最高です。天然温泉もあるしアフターサーフにぴったり。
シェフの黒田さんは、バスで日本を一周している時にここ市木を訪れ、
ひかれるように、カンマくんと出会い、移住を決意したそう。
旅の楽しみは、食にもあり。
朝、晩のご飯は、なるべく土地のもの、旬な新鮮な食材を使い、
上品な盛り付けと丁寧に作られた一品一品が胃にも目にも優しい。
残念ながらホテルの目の前の幸島では波乗りができなかったけど、
南のシークレットポイントは、ほぼ貸切の状態で
いい波をあてられてて満足。恋が浦でもいい波に乗れました〜
何より景色がトロピカル、水があったかくて、キレイなだけで
気分はあがりますね。
でも次第に波はなくなり、後半は波を探し求めて
ウロウロ。それでもない場合は、諦めてお寺めぐりやハイキング。
大浪池は鹿児島県霧島市の北東部、霧島山にある直径630m、周囲約2km
ほぼ円形の火口湖で、登山道を登って、火口の尾根を巡って池を一周する
登山コースを2時間かけてまわってきましたー。
宮崎は、海も山も森も温泉も街も全てが近い距離にあって
ゆったりとした空気感と人々の暮らしがどこか
オーストラリアっぽい。日本で住むなら宮崎かな〜。
カンマくんのセルフビルドの自宅にも遊びにいって
そのクリエイティブぶり、DIY精神ぶりにはいつも
驚かされてしまう。シンプルだけど、こだわりのある
スタイルのある、趣がある家ってとっても居心地がいい。
イイノとクレイグも、すっかりリラックス。
人が自然と集まって、寛げる空間って無理やり造ろうとしても
できるものじゃなくて、そこには住み手のエネルギーというか
スピリットが宿っている気がする。
5年ぶりに会うカンマくんとも今後のプロジェクトや
バイロンと市木の「勝手に姉妹都市計画」話で盛り上がり
気がつけばいつも就寝は日付が変わったころ。
同じビジョン、価値観が共鳴したとき、それだけでこの出会いは
意味があったと思うし、こうして5年経ったいまでも
時間のギャップを感じさせずに、話が延々とできる
仲間って最高ですよね。
TAGIRI荘での濃い短い滞在を終えて、旅の後半は青島を拠点に
北部をチェック。でも波もなく、彷徨う日々。。。
宿は、青島ゲストハウス風樹の古民家をラッキーなことに貸切。
日本食大好きなクレイグ。
宮崎の食はとても美味しいけど、やっぱり外食続きだと
胃が疲れちゃうので、みんなで食べるおうちご飯が一番。
千葉の一宮から移住した藤田伊織さんが営むビオバルにも
やっといけて、いまではバルを切り盛りするチャキチャキの
伊織さんにもまた会えてよかったなあ。
宮崎の後、すでに福岡糸島行きを決めていたので
時間もなくなりつつあったけど、宮崎最終日、
ようやく台風スウェルが反応しはじめ
大浦のレフトがPUMPING ! 頭半サイズの波を楽しめました。
それでも満足しないメンズは宮崎滞在を延泊することにし
再度南のシークレットへ。どうやらいい波をあてたられたようです。
私は昔のシェアメイト、畠山千春ちゃんの住む福岡の糸島へ。
宮崎でお世話になったみなさま、ありがとうございました。
またひとつ、日本で大好きな場所が増えました。
PHOTO BY CRAIG ALLSOP
毎日一緒に旅をして、寝るのも3人で川の字で(笑)
いつも笑いの絶えなかったクレイグとイイノ、
最後に素敵な旅の思い出をどうもありがとう。
ちなみに、今回クレイグの視点で撮り下ろした宮崎の
旅の様子、そこに暮らす人々は、彼が自費制作する
PRIMITIVE SKILLS MAGAZINE VOL3 のほか、
もしかしたら日本の雑誌にも掲載されるかも。
乞うご期待。
旅は福岡糸島へと続きます。