連日報道される、福島第一原発からの低濃度放射性汚染水の海中投棄。

海が生活の場である漁師さんたち
サーファーに限らず海や自然を愛する世界中の人たち
海に棲息する動植物たち
そして広い太平洋へ隔ててその先にいる諸外国の人たち

みなが不安と怒りの気持ちでいることと思います。

高濃度の放射能漏れを防ぎ、冷却に必要なやむを得ない
異例の措置だったっていうけど。

ただちに健康に影響がでるレベルではないっていうけど。

でも、低濃度とはいっても、放出基準の100倍。

希釈されて拡散するから平気っていうけど。

でも、あるシミュレーションでは、
今後海流に乗って太平洋にも拡散する可能性があるとか。

放射能の専門家でもない私は
正直わからないことが多い。
*そもそも「放射線って何?」という方には、環境ジャーナリスト枝寛淳子さんの
こちらのブログ記事がわかりやすくまとまっています。

でも、倫理的に、常識的に
やっぱりおかしいと思う。

起きてしまったことはどんなに悔やんでも
怒っても、もう取り返しがつかないけど
これからできることをしていくしかない。

私が所属する国際環境NGOサーフライダーファウンデーションジャパン(SFJ)
では、放射線専門家同行のもと、安全を確保した上で、いくつかの
サーフポイント及び土地の放射能測定を行いました。

*検査結果はその時点のもので、福島第一原発の状況が予断を許さない中、
大気、海水中の放射性物質の値は常に変化していることを理解し、
この検査結果が安全を保証するものではないことをご了承ください。


全文はこちら(長いですが、最後までお読みください)
http://www.surfrider.jp/info/info.php?no=1085

以下、ウェブサイトから抜粋

福島第一原発から放出された汚染された水が、海の中や大気中でどのような
動きをするかというのは、どこでどのような汚染が確認できるかは、
誰にもわからないということになります。

汚染水が海水で希釈されてこの数字なのか、または海水と汚染された
真水の比重が違うためにそもそも混じらず、
汚染の塊がどこかに浮遊しているのか、
その塊がいつどこへ行くか、
半減期を待たず希釈されるのか。

潮の流れが北へ向かう黒潮だからと言って、
たとえばこれから余震が起きたとして、その津波による引き波が
あるとすれば、それは黒潮の流れに逆らうかも知れません。

北だから危ない、遠いから大丈夫、南だから平気、
インサイドでは大丈夫かもしれないが、
アウトサイドは危険な海なのかもしれません。

危険を予測できるサーファーになってください!

調べて数値がでなくてもそれはその日の潮の流れ、風向き、
さまざまな要因によって変化する海において
その時点でのその数値としか、意味をなさないということは、
サーファーであれば自然と理解できる海の仕組みだと思います。

また、今さまざまな場所で放射性物質の測定を行っているわけですが、
測定機の性能にばらつきがある場合、統一された数値が出ることは稀です。

また、今福島の炉では、予定されていた冷却方法が電源を回復しても
出来ず、冷却のためにただひたすら水を投入するだけという状況となっていて、
これからも汚染された水が大量に生産され放出されることになります。

そのため、この時点で断片的な放射性レベルを数値化し、
それにより安全か危険かを判断することはほとんど意味がなく、
判断基準をそこにもとめるのは、危険と言えるのでないかと思われます。

SFJでは今後も専門家の力をかりて、出来る限り何らかの形で継続的に
海の放射性レベルについて水質検査を行っていきたいと思います。


*SFJでは安全を確保し、防備した上での採取を行っております。
ポイントによっては、大変危険であり、被ばくする可能性もあります。
絶対許可なしにSFJ事務局へ採取した水を送らないでください。
このお願いにもかかわらず、汚染された水をSFJに送られた場合、
業務妨害罪(刑法233条,234条),傷害罪(同204条)に該当する
可能性があります。なにとぞ、深いご理解お願いいたします。

被災地復興支援や継続的な水質調査などにあたり、
SFJでは義援金を募集しています

美しい、安全な海のために。

この情報を海を愛するすべての人に送ってあげてください。
ご協力のほど、よろしくおねがいいたします。