ニューカッスルでお世話になったクリスとの最初の出会いは、
2007年カリフォルニアで開催されたサーフライダー国際会議。
私はイチボランティアとしてオブザーバー的に出席(たまたまgreenz.jpの
海外出張/カンファレンス参加でアメリカにいたため)していて、
クリスは当時のSFオーストラリアの理事。


2007年。いま思えばこの頃の出会いは、すべていまにつながっている

あれから4年。
ボランティアとしてかかわっていたサーフライダーのお仕事は本業となり、
世界中に波乗り仲間がいる、といってもいいぐらい、サーフライダーと
出会ったことによって、私の波乗り人生はぐっと濃ゆいものになった。

ビーチカルチャーがとにかく発達しているオーストラリアでは
サーフライダーの知名度はすごい。

「サーフライダージャパンで働いている」というだけで
初めて出会う人でもとてもオープンにほんとうに気持ちよく
接してくれる。家に泊めてくれたり、サーフィンに連れて行って
くれたり、ご飯をごちそうしてくれたり。まさに、至れり尽くせり。
果たしてこんな職業がほかにあるだろうか。

自分がうけた恩や頂いたシアワセと感謝はシェアしなくちゃと
思って、去年の国際会議で出会ったクリスティを訪ねに、
サーフライダーオーストラリアのオフィスを訪問してきた。

日本にもビーチ沿いに、こういう複合的なオフィススペースが
あってもいいと思うんだけどな。情報をさくっとシェアできて
業務効率もあがると思うが。

ステイ先は、サーフライダーで精力的にボランティアしてくれていると
いうイヴのおうち。2匹の犬+2人シェアメイト暮らし。

毎朝の日課は、家のバルコニーからCurl Curl の波チェック。

Curl Curl はカレントが強くてけっこう
ゲットが大変でした。

ノーザンビーチといわれるシドニー北部のエリアは波の宝庫。
だいたい、空いています。

Long Reef

Little Narabeen

Dee Why

Freshwater *オーストラリアサーフィン発祥の地だとか

Newport beach

SF Australia のオフィス前のブレイク、Avalon

そしてシドニーへのフェリーが出航するマンリー

フェリーに乗って30分もすれば、シドニーハーバー!

オーストラリアでは、人口の80%ともいわれる人が海岸線の近くに住み、
近年では内陸部、山間部からの移住者も増え、土地の値段も高騰し、
宅地開発が急激に進んでいるとのこと。
そうなってくると気になるのが、海岸環境への影響。
生活排水、景観、地盤沈下、土砂くずれ、ビーチへのパブリックアクセス・・・


海を見下ろす高台には豪邸がたくさん

1週間SFオーストラリアのオフィスに滞在し、彼らが抱える課題の
ヒアリングや今後のプランなどをお互いにシェアしながら、
震災復興へのアクションを協議したり。

世界を見渡せば、それぞれがいろーんな問題を抱えている。
おそらく、他人や他国の心配をしているほど
人は余裕がない。

世界を変えよう!といったところで
実際、どんだけの人がほんとうに変えられるんだ。

日本という狭い国の中だって、いろんな問題が山積み。
人によってその捉え方も温度差も違う。
それは仕方のないこと。

でも、海はひとつ。
海はつながっているからこそ、同じパッションをもって
アクションを起こせる仲間がいるというだけで、
「自分は一人じゃなかった」という気持ちになって、
ココロを清く高く、前向きに頑張れるんだと思う。


スマトラ沖地震によって壊滅的な被害をうけたインドネシアへの人道支援を行っているサーフエイドの方たちとランチミーティング

私という一人の人間だけでは、たいしたことはできない。
でも、一人より二人、二人より四人と増えていけば
いまよりも、きっと、素敵な社会になっていると思える。

点と点だった出会いも、やがて線になっていく。
会った瞬間、まるで昔から知っているかのような心地よさで
打ち解けられるこの仕事が私は大好き。

そこにはやっぱり、海ということが原点にあるからなのかな。