大学生のころは、東京のコンクリートキャンパスより
鎌倉の海がフィールドだった。

一年の三分の一以上は、海にいた(たぶん)。


いろんな思い出がつまった鎌倉材木座ビーチ。晴れた日は富士山がくっきり見える

ウィンドサーフィンに、はまりまくった学生時代。
毎週日曜日の練習にくわえ、自主練習のため
片道1時間半の電車+バス10分(又は徒歩30分)の苦労もなんのその
足しげく海に通った。


セールナンバーは、20-22。北は新潟から南は沖縄まで、全国各地へ合宿にレースに参加


いまでも海に一緒にいく仲間たち。まるで家族のように仲がいい。

そのおかげで、カラダがすっかり海仕様になってしまって
いまでも時間を見つけては
片道1時間強かけて海に通っている。
もちろん、海に行く時間は学生時代と比べて圧倒的に少なくなってしまったけど、
それでも今年は、365日のうち79日、海に行けた!

この79日という数字は、波乗り手帖からでてきた数字です。

そう。
学生のころからの癖で、いまでも海にいった日は、
その時の海の状況や自分のコンディション、波の感想などを手帖に記しているわけです。
そして毎年末、その波乗り日記を見返しながら、
その年のグッドウェーブを一人ニヤニヤ思い出す時間が
これまた幸せなひと時なのです。

それでは、今年もいってみましょう。
2009年、(超個人的に)グッドウェーブの発表~。
*2008年のグッドウェーブはコチラ

★6月ロンボク島(バリ、インドネシア)
グルプックインサイド、マウイポイント(波乗り日記は、コチラ

5回目のバリ、2回目のロンボク。
バリ仕様でオーダーしたロングボードが本領発揮!
あまりに絶好調過ぎて、なんだか一皮むけた気分。

★8月鴨川マルキ

人生の師匠、(故)ゆかりさんに会う前に入水した台風の合間のマルキ。
久々にパワーあるレフトブレイク。
平日にもかかわらず、海は混んでました。
夏風邪が病み上がり行くまでは辛かったけど
無理して海に入ったら、ケロリと回復。
海のパワーはやっぱりスゴイ!

★9月オアフ島
クイーンズ、ハレイワ、ポッポス(波乗り日記はコチラ

やっぱり2009年もハワイイは外せない!
とてもラッキーなことにワイキキでも毎日波乗りができるぐらいスウェルが入っていました。
地平線には沈みゆく真っ赤な大きな太陽
ビーチには松明の灯りと高層コンドミニアムの見事な夜景
本当に真っ暗になるまでサーフィンできるのは、ワイキキならでは

★9月カリフォルニア
サンオーフレ、マリブ 

3回目の参加となったSurfrider International Conferenceとその後の休暇でCAの海沿いをトリップ。サーフィンは一人でやるものだけど、仲間と一緒に共有した時間、波、その時の情景は色褪せない思い出。

★11月千葉一宮

低気圧が通過したあとの北千葉。
最近の出来事なので印象に強く残る1本がある。
ショルダーの張った速い波をピークからテイクオフ。
ボトムにいるショートボーダーたちの視線が私を集まる。
その緊張感の中、クローズしそうなフェイスを、なんとかこけずにメイク(ほっ!)。
ラインアップに戻る際、数人に、
「いまのいい波でしたねー」と声をかけられた。

サーフィンは、年齢や性別、ましてや職業なんて関係なく
その日、いい波をゲットできた奴かどうかで評価される。

でも、いい波という定義も実は曖昧で
その時の状況や人によって変わってくる。

誰もが見て思う 『いい波』 という客観的評価
自分の中で勝手に感じる 『いまのはいい波だったな~』 的陶酔

どちらも大事。
上手い下手も関係なく、サーファーなら誰にでも忘れられない 『いい波』 がある。
サイズの大きい小さいも関係なく、自分にとってしっくりとくる 『いい波』 がある。
その Surf Stoke (サーフィンをすることで得られる圧倒的な高揚感、幸福感)は一度味わうと癖になり、その時の情景や感覚を再現したくて、いつまでも浸っていたくて、また海に通ってしまう。

もちろん、サーフィンは海という自然を相手にしているから、再現などできないのだけど。

★12月千葉片貝漁港

ホームポイントの漁港。
この日も低気圧通過後で、アウトで頭サイズの波がブレイク。
4時起きぐらいで行ったっけ。
アウトにいるメンバーはみな顔なじみ。
みんな朝から相当ハイテンションで乗ってました。
漁港はロングライドできる波質のときは、かなり楽しい!

という感じで、2009年も大きな怪我もせず、楽しく波乗りができました。
来年も、いい波に出会えますように!

おまけ

サーフィン業界における Big Wave of the Year 2009といえば、やはり、THE QUIKSILVER IN MEMORY OF EDDIE AIKAU でしょう。これは、ハワイの伝説的ウォーターマン、エディ・アイカウの生前の功績に追悼の意を表して行われる大会で、今年で25周年。といっても毎年開催されるわけではなく、20フィート以上の波が上がったときのみ開催されます。そしてこの大会にエントリーできるサーファーは、サーフィン協会、ウォーターマン、業界関係者により世界で最も卓越した技術をもつサーファーとして選出される必要がある。大会ウェイティング期間は、2009年12月1日〜2010年2月28日とされ、最大50フィートとも言われた波が押し寄せたオアフ島ワイメアベイにて12月8日、開催されました!

優勝は、カリフォルニア州サンクレメンテ出身Greg Long (26歳)。ありえない・・・


Photo Courtsey of QuickSilver 

迫力満点の映像もどうぞ!