はやいもので2008年もあとちょっと!

師走は、その言葉の由来どおり(師匠も走り回るほど忙しくなるから)、なにかと忙しい。
この一年のラップアップとクロージング。
でも、常に未来を創造(想像)しながら、来年につながる種を蒔いています。

では、ここ数日のお仕事をまとめてアップします。

まず

greenz.jp編集長 NAOがディレクションでかかわったJapan For Sustainability のウェブサイトがリニューアルオープン!その打ち上げパーティーに参加してきました。


Creative Commons採用。デザイナーは、サステナの玉利くんです。

JFSは、「日本のサステナブルな情報を世界に発信したい!」と思ったファウンダーの枝廣さんが2002年に始めたプロジェクトで、いまでは翻訳ボランティア400人超を抱える情報サイトです。枝廣さんは、「不都合な真実」の本を翻訳したことでも有名な方ですが、アジアで最も影響力のある女性環境活動家として、JAPAN TIMESなんかでも紹介されています。でも、ご本人は、とーってもソフトな語り口でビールが大好きなステキな女性です。


打ち上げ会場は、おきまりの、bar&lounge greenz.

業界的には激レアな卓球対決も実現!
マエキタミヤコ対エダヒロジュンコ!!!

つづいて。

12月12日(金)、エコプロダクツ展2008にて、「Green Thinking(グリーン思考)で考える未来のビジネスモデル」と題したセミナーイベントをビオピオ主催で行いました!日ごろカジュアルなイベントはたくさん企画していますが、こういったビジネスセミナーは初めての試みでしたので内心メンバードキドキでしたが、参加者からの評価も上々でした!

金融危機などさまざまな価値観が交錯する今だからこそ、新しい時代のビジネスのロジックはどうなるのか、ということをメインテーマに、

Think the earthプロジェクトプロデューサーの上田さんには「地球の問題を真剣に考えて、本気で伝えられるアースコミュニケーター」

株式会社イースクエア代表取締役社長のピーターさんには、「持続可能な資本主義をつくるために必要な新しい作動原理、”環境成長経済”

の概念、フレームワークについて語っていただき、

「でもさ。じゃあ、実際のビジネスにどう落とし込むのよ?」という参加者からの実態的な疑問を想定し、

パタゴニア日本支社副支社長の辻井さんには、パタゴニアがオーガニックコットンに100%切り替えたときのドラスティックなビジネスの変化、社内外の反応、成果などについて語っていただきました。


トークの内容もテンポもよく、3時間のセミナーはあっという間に過ぎてしまいました。左からgreenz NAO, 上田さん、ピーターさん、辻井さん、greenz YOSH

ちなみに、greenz.jpが提唱する green thinking (Ver.01)と は、

1. ビジネスのサイクルにおいて、無駄なものは一切ない!……ゼロエミッション、アップサイクル、バイオミミクリ、etc…

2. 未来の目標から、今するべきことを考える……バックキャスティング、ロングタームシンキング、ビジョン経営、etc…

3. Win-Win、誰も泣かないビジネスモデル……フェアトレード、適性技術、ステークホルダー経営、etc…

4. グッドグローバリゼーションと地球意識のビジネス……マイクロファイナンス、ボトム・オブ・ザ・ピラミッド、etc…

これは、現時点でgreenzが考えるバージョン01なので、今後さらにこの考え方をより多くの人とブラッシュアップさせて行きたいと思っています。

*当日の資料は、コチラからダウンロードできます。

セミナーに参加してくださった方が、より詳しい内容や感想をなどをご自身のブログに書いてくださったので、よろしければ、あわせてどうぞ。

ちなみに、肝心のエコプロダクツ展2008は、今年で10周年!
参加団体数も、会場の広さも、そして来場者数も史上最高ということで、人酔いしそうだったので(笑)、知り合いのブースだけ立ち寄って終了。毎年思うところはたくさんありますが、不景気といわれながらも環境ビジネスが盛り上がっているのは嬉しいことです。ただ、もう少しゆったりと楽しめるコーナーがあってもいいかなと個人的には思っています

たとえば、ファーマーズマーケットのようなものとか
ヨガやマッサージ、アロマなど身体的感覚をくすぐるエリアや、
各地で盛り上がっているサステナブルなコミュニティを巻き込んで、いろんな企業・団体の環境技術を組み合わせた実証実験の発表とか。そういうコラボレーションがあるともっと面白いとおもうんだけどなー。

今回はテーマも「もうできる!CO2 マイナス50%のエコライフ」という大きなものでしたが、

一方、現実はというと、

日本の温室効果ガス排出量は先月発表された2007年度の速報値はCO2換算で13億7100万トンと、1990年以来最悪の数値!

各団体や個別のテクノロジーはこれだけ進化しているのに、社会全体では減らない。

やっぱり、従来のパラダイムで考え出された成長経済、資本主義経済では、根本的な解決になっていかないのでしょうか。

きっと、いま必要なのは、まったく違う考え方とビジョンをもって他社との差別化のために、グリーンマーティングのためにCSRをやるのではなく、ビジネスとして、経営戦略にまで落とし込んで、ミッションのひとつとして行うこと。

そして、それを良しとするステークホルダーとの関係を築き、良いことをしている企業が報われる社会システムそのものを新しくデザインすることが必要なのでしょう。

green thinking セミナーを通して、きっと今の時勢の中で、たくさんの人が新しい価値観やパラダイムを探しているという共通のパッションや悩みがあるように感じられ、第1回目としては、まずまずの成功だったと思います。ビオピオにとって来年のビジネス戦略を考えるうえでとっても刺激になりました。

今後も、「未来のビジネスモデルを考える」をテーマに継続的に【未来会議】@loungeで毎月開催していこうとおもっています。詳しくは、greenzでアップしますのでお楽しみに!

そして。

師走は、忘年会ラッシュでもあります。

週3日ぐらいでbar&lounge greenzに通ってます。

パタゴニア主催 ” Tools For Grassroots Activist ”の反省会&打ち上げにて。

greenz外国人ブロガーミーティング。
来春greenzウェブサイトをリニューアル予定なので、英語サイトのコンテンツアイディアをたくさんもらいました。

おなじみgreen drinks Tokyoも開催。
この日は、初参加&お一人様参加の方がとても多く、ゆるーい雰囲気のなか自然にネットワーキングがなされていました。
写真はコチラからどうぞ。

胃袋もやや疲れ気味ですが、今年も残すところあとちょっと。

一年のおわりぐらい、せかせかすることなく
2008年を振り返りながら、2009年の展望とその先の未来を描きながら
ゆったりと年を越したいものですね。