この夏に一宮で出会った、とっても素敵なビオンド夫妻。
会った当日に、誘われるがままに、ちゃっかり
ディナーにお邪魔し、そのままいきおいで
「フランスまで来るんだったらスイスも遊びにおいで」と
いう言葉を真に受けて、ちゃっかり、翌日には
格安航空券でバーゼル行きのチケットを購入し
(だってロンドンーバーゼル往復で約8千円ですから!)
ほんとうに、スイスまで行ってきちゃいました。
スイスなんて、そうそう行く機会もないし。
世界的に有名な写真家のアドリアーノ・ビオンドさんのスタジオ
最近までは自宅兼オフィスだったいうそのスペースは、広々。
記念にポートレイトも撮影してもらいました。
アドリアーノさんは日本語もペラペラで、日本では
安藤忠雄建築特集をまとめたCASA BRUTUSに掲載された
ドイツの美術館などを撮影しています。
一人娘のあきらちゃんが生まれたときの写真。なが〜い腕はアドリアーノさん自身
ファッション/デザイン業界でもひっぱりだこですが、
とってもお茶目なイタリア系スイス人
バーゼル市内は散歩コースとしては最高。
奥さんの和子さんとひたすら歩いて歩いて。
でも、どこを歩いても、どこへいっても見るもの
すべてがきれいにセンスよくデザインされ、
古きよきものの新しいものも、バランスよく配置され、
都市としてのグラウンドデザインが見事。
1486年からある建物
人工物が違和感なく自然にとけ込み、自然の景観を損なわずに
街として機能することは、やろうと思えば、可能なんです。
そんな場所で社会の一員として暮らしているという自覚があると
ほんとうにココロもカラダも浄化されていくような感じで、
きっと、あらゆる物事に対して、社会的にも環境的にも
責任ある行動をとろうとおもうだろうし、あらゆることに
対して結果的に寛容になってオープンになっていくんだと
思う。
ちなみに、スイスは、人口約740万人、日本の九州と同じ位ですが、
国の公共支出金の全体の20%が教育費に充てられているともいわれ、
教育な国の財産。大学での教育費も80%は公的資金で賄われ、
あきらちゃんの通う大学の学費は年間12万円程度だとか!
税金を使っている学ばせてもらっているという意識からか
学生はみな一生懸命ベンキョウするし、目的がない人は逆に
大学には行かないようです。
国の将来を担っていくのは、子どもたち。
そこにこそ、必要なお金をかけて、人材を育成し
持続可能な明るい未来をつくっていってほしい
*日本のデータをみると、2005年版でちょっとふるいですが、
OECD28か国中、高等教育の公財政支出における対GDP比で
日本は最下位・・・
20分も市街へ歩けば、こんなのんびりとした農園に。
バーゼルから車で15分も走れば、そこはもうドイツ。
こんなに簡単に移動ができて、国境越えもすぐなのに、
国が違うと建物も景観も文化も食事も
似ていて非なるから不思議。
Vitra Design Museum
ビオンド夫妻と出会わなければ、まったくプランに入れていなかった
スイストリップ(出会ったとしても、「普通、会って間もない人の
家、しかもスイスまでいかないでしょ」と言われますが、笑)
この出会いをつくってくれた、良き相棒、佐々木真くん
(外房波乗不動産オーナー)の
まわりには、いつも気持ちのいい人がいて、
暖かく迎え入れてくれたビオンドさんたちのように
自分も常にオープンに、いろんな人を受けて入れて、
その出会いをさらにつなげていけたらと思いました。
ちょうど、いま奥さんの和子さんは、スイスの社会派テレビ番組が
震災以降の日本のデザイナー/アーティスト/建築家の動きを
取材をするというので、そのコーディネーターとして東京や
関西、福島へ奔走中。
また一宮の別荘でお会いできる日が楽しみ。
左から、あきらちゃん、和子さん、アドリーアノさん