ガールズサーフトリップを終えて、ニューカッスルに戻ってきました。
今回の旅で、結構好きになったニューカッスルというまち。
ハンター川の河口に位置するNSW州の第2の都市として、石炭の加工や
石炭輸送船が沖合いに停泊する工業都市。古びた建物も多く、やや寂れた
印象もあるけど、最近では、景観整備に力を入れていて、アートやデザイン
を取り入れた街のブランディングをおこなっている。
おしゃれなカフェやショップが増えてきたDarby Street
クリスの家に居候しながら、ビーチライフを満喫しました。
ちょうど、Surfestという地元で26年続くサーフィンの大会も開催され
ていて、またまたクリスの粋な計らいで、素敵な人たちに出会えました。
Surf Aid International という、
主にインドネシア(メンタワイ、アチェなど2006年の津波で壊滅的な被害に
あったエリア)の人道支援、インフラ/衛生面の復興活動、子どもたちへの
教育をおこなうNGO主催による、チャリティブレックファーストに招待して
頂きました。
スポンサーやプロサーファーから協賛されたビッグプライズを
オークション形式で落札していくもので、目玉商品はシドニー湾の
ナイトヘリクルージングとか、豪華ホテルの宿泊券とか...
わずか30分の催しで、寄付された金額は、
ローカルのレジェンドたち、Luke Egan, Andy King, Matt Hoy なども参加
$12,790 、日本円にして約100万円!
オークション形式はパフォーマンスもあるので
値段がどんどんつり上がっていくことがありますが、
それでも、社会的大義のために、ぽんッと快く
お金を使えるセレブな人たちがそもそもサーフィンの大会に
集まっていること自体、オーストラリアのビーチカルチャーの
多様性を感じました。
さらに、3.11直後だったこともあり、市長にお目にかかって
お言葉を頂き、最終日の表彰式前のステージにたち、犠牲者の方の冥福を祈って
会場のみなさんと一緒に黙祷をささげました。
ニューカッスルは、ほどよく都会でビジネスもそこそこ賑わっていて、
まちとサーフスポットが近く、ビーチへのアクセスがいい。
Bar Beach . 大きい駐車場も完備
ひろーい芝生のあるDixon Park からMerewhether ビーチへ続く
サイクリングロードからの眺めは抜群!
メジャーなビーチには、Surf Life Saving Club や
コーヒー好きのオージーのために、おいしーカフェラテや
カプチーノを入れてくれるコーヒースタンドがあったり
インスタントじゃなく、ちゃんと豆からひいていれてくれます!波乗後の一杯がおいしー!
釜で焼くぱりっとしたパニーニや(もちろんベジタリアン対応も!)、
ボリューム満点のバーガーが食べられるカフェもあって
サーファーだけでなく、子ども連れや老夫婦でも、のんびりゆったりとビーチでの
時間を楽しめるように整備された環境、景観、アクセス、カルチャーがあって、
もはや美くしい海で楽しく遊ぶということが、国民の権利に思えてきてしまう。
ひるがえって日本。
世界で6番目に長い海岸線をもつ国で、海に囲まれている島国といえど
ビーチカルチャーがここまで浸透しているかというと、まだまだできることはある。
もちろん、日本とオーストラリアでは、海岸保全に対する対する市民の声、意見が
異なるし、広く一般的な余暇に対する考えかた、そもそもの国民性の違い、天候
の問題漁業との絡み、などなどがあるから、一概に、日本のビーチも
オーストラリアのように!!!、とはいかない。
それでも、ビーチは夏だけの海水浴を楽しむものじゃないし
サーファーや漁師だけのためのものでもない。
もっとたくさんの人が、海から学ぶことはたくさんある。
日本ならではのビーチカルチャーをどうつくっていくか、
今後も探求していきたいテーマのひとつだです。
さて、ニューカッスル滞在中は、クリスと奥さんクリスティン
にほんとうによくしてもらった。共働きで、7歳ソフィアと4歳ルイーザの
子育てに追われて忙しいのに、ほんとうに優しく、自分の家のように
使っていいからと、まるで家族のように迎え入れてくれました。
しっかり者の長女ソフィア(奥)と、ちゃっかり者の次女ルイーザ(手前)
と一緒にビザづくりしたり。
私のことは、遠い国からやってきた、黒い髪の妖精だと最後まで信じていた
お庭でヨガしたり
次なる目的地は、シドニー北部のノーザンビーチ!
サーフライダーオーストラリアのオフィスにお邪魔します。