TreeHuggerへのgreenz.jp 記事配信をスタートして以来、アクセスも大幅にアップしましたが、海外からの問い合わせが増えました。中には、日本に行くのでぜひ会いたい、ってような人もいました。今年は、greenzのプレゼンスをグローバルに広げることが目標なので、こうした海外とのコネクション、出会いはうれしいものです。

と思っていたある日のこと。

スウェーデンに住む映画プロデューサーの方からメールが入りました。

映画のタイトルは、“THE PLAN”
NHKでも紹介されたことのある、スウェーデン発の環境ドキュメンタリー映画、THE PLANETの続編。


THE PLANET の紹介

映画のコンセプトは、マインドチェンジ

環境問題や社会問題がますます悪化するなか、世界を変えるために必要なことは、個人レベルの意識変革、つまりマインドセットの転換、サステナブル社会へのパラダイムシフトだといいます。投げ出してしまいたくなるぐらい危機的な状況のなかでも、常にポジティブに、楽しく、希望をもって、問題に取り組んでいる人が世界中にたくさんいます。映画では、そのような普通の人たちにフォーカスし、彼・彼女のライフスタイル、価値観、マインドセットを通して、持続可能な社会のビジョンを描いていきたいそうです。なんだか、11th Hourの監督Leila が言っていたことと似ていますね。

さて、この映画、日本での撮影にあたり、greenz外国人ブロガーMartin(スウェーデン出身)がコーディネートをしているのですが、Martinの粋な計らいにより、なんと、わたくし、この映画に出演することになってしまいました!!!監督がgreenzがやっていること、ビジョンに共鳴し、私の個人的なバックグラウンド(外資系企業を辞めてこの世界に飛び込んだ話とか)に興味をもってくれたそうで、出演依頼がきてしまったのです。わお!

って、ここまでは、よかったのですが、撮影クルーが来日するのが10月というので、がーーん・・・日本にいないじゃん、わたし。

一度は泣く泣く断ったのですが、ハワイイに行くことを聞きつけた監督から、思ってもみない言葉が返ってきました。

「ハワイいくんでしょ?じゃあさ、ハワイでサーフィンしているシーンを撮影しよう」

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まじですか???

一瞬耳を疑いました。

でも、現実になったんですね、これが!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

オアフで撮影をしてきました。

人生最初で最後になるであろう、サーフィンショット。

そして、オアフで私を待っていたのは、さらにスゴイ人でした。

撮影に協力してくれたのは、世界的に有名なウオーターカメラマン、Michael Prickett.

私はぜーんぜん知らなかったのですが、このマイケル、Step Into Liquid, Riding Giantsなどのビッグウェーブサーフィン映画の撮影やASP World Surfing Tour の記録を17年間務めた超ツワモノ。サーフィンに馴染みがない方でも、日産エクストレイルのCM(アマゾンの逆流に乗れ!(←映像はこちらで見れます。)といえば、わかるでしょうか。一年の大半をビッグウェーブを探しながら世界中を飛び回っています。つい最近まで2ヶ月間タヒチのチョープー(サーファーの聖地であり、世界でもっとも危険で過激なサーフスポット)に映画の撮影で行っていたとか。

おまけに、スチールカメラマンの義弟Dave(デューク・カハナモク:サーフィンというスポーツを世の中に広めた偉大な人、の子孫!)も合流してくれて、夢のような経験をさせて頂きました。

オアフにもこんなところがあったんだ!っていうような誰も知らないステキなシークレットポイント(場所は残念ながら教えられません・・・)で貸し切りサーフィン。


とってもフレンドリーで優しいMichael Prickett (LEFT) と 普段はウェディングのカメラマンDave Miyamoto(RIGHT)


「僕の車、エコカーには程遠いんだけど、大丈夫かなー(笑)。僕、キチガイねー)」とどこで覚えたのか変な日本語も話せるマイケル。確かにでっかいSUVです!


シークレットポイントへのアクセスはここから


超ヘビーなハイビジョンカメラを防水ケースに入れて肩まで担いでフィンをつけてずっと立ち泳ぎ。撮影にははかなりの体力が必要そうです。何度もビッグウェーブにまかれて死にそうな思いもした経験から、浮力確保のためにライフジャケットも着用


パワーのあるレフト。うねりが入ると10ftぐらいまでサイズアップする


撮影のひとコマ

岩から飛び込むところや、パドリングしているシーン、立ち泳ぎなど、さながらプロモーションビデオでも撮っているかのように、いろんな注文をされ、2日間にわたって撮影。お天気もよく、水も超きれいで、何より人が(ハワイなのに)誰もいない!ってこと自体が夢のようで、サイッコーに気持ちよかったです。

はじめての経験でたぶん顔はかなり緊張気味だったし、私のへっぽこサーフィンが大画面の実写に耐えられるか不安ですが(まあ上映は1-2分程度でしょう。内容によってはカットもあるかもしれないし・・・)、女優気分を味わえ、一生の記念になりました。

マイケルは日本にもしょっちゅう撮影で来ていて、年明けCM撮影で来日するそうなので、日本での再会&サーフセッションを約束しました。

映画の公開は、2009年秋。
日本に帰国したら仕事の様子、東京ライフの撮影が待っています。

いやはや、greenz世界進出を宣言していたら、本当にその夢が叶っちゃいそうです!