先週土曜日、猛烈な嵐がオーストラリア東海岸を襲い、バイロンベイ近郊でも洪水、床下浸水、通行止め、
停電などが相次ぎました。
被害の多かった地域はシドニーの北ノーザンビーチのあたり。
美しいビーチを望むはずのオーシャンフロントの家々が嵐によって壊され、自然の脅威を前に、
人間が創り出したものの脆弱さを改めて感じます。
翌日曜日は、日本でいう台風一過のようなカラッとした晴天。まだ風は吹き続けていたけども、
少しずつ落ち着きを取り戻していました。
そんな中、ごく一部の限られた、許されたサーファーたちがレノックスヘッドに集まり、
パドルアウトしていきました。
レノックスの沖のポイントは、南西のグランドスウェルが来たときにその真価を発揮します。
ボトムは玉石。エントリーも慣れていないと滑って転んで怪我しますので、初めて入るときは
自分の技術、精神レベルをよくよく見極めた上で、経験者とともに。
そして、波が大きいときの入水は控えましょう。
友人のクリスタルはじめ、多くのギャラリーが観戦していた日曜日。
以下の写真は彼女からお借りしました。
クリスタルの写真に収められたの果敢なサーファーたちは、
JOEL FITZGERALD, DAVE RASTAVICH, ARI BROWNE
みんなバイロンのローカルです。
南半球のオーストラリアは冬を迎えました。
といっても、日中の気温は20度を超えることも多く、海水も暖かいため、晴れていればタッパーでまだまだ海に入れますよ。
レノックスは、今年一番のスウェルと言われ、嵐の脅威的なパワーがもたらした自然の厳しさ、
海の荒々しさ、波の美しさ、スケールを目の当たりにして、人間は結局、そのリズムの中で生かされて
(ときには翻弄されて)いる小さな存在にすぎず、謙虚さとリスペクトを忘れずにつきあっていきたいと
改めて感じさせられた週末でした。