去年2月に訪れたパプアニューギニアでの
感動が忘れられず
、今度行くときは、単に旅人やゲストとして
サーフィンして、旅を楽しみ、傍観するんじゃなくて、
もっとディープに関わりたいと思って訪れた2度目のパプアニューギニア。

今回のミッションは、パプアのサーフィン史上28年目にして
同国初!の女性サーファーのグループツアーを企画、
アテンドという
目的でいってきました。

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時間がだいぶ経ってしまったけど、
旅の記憶をつらつら長々〜と書いていますので
おヒマな時にどうぞ。

今回企画したのは、女性同士の交流を目的としたサーフィンツアー

その理由は、残念ながらパプアの女性の社会的地位は低く、
人権を侵害され、時には虐待され、10代で子どもを産みはじめ、
高校を卒業するに至らず、家事労働で一生を終えることも珍しくはない
と言われています。実際、メディアで耳にするようなパプアの
社会問題、情勢、家庭内暴力などに関するニュースは、
暗い話題が多いのです。

女性たち自身が立ち上がって声をあげ、自分のアイデンティティー
を主張することも大切だけど、そうした彼女たちの変化や成長を受け入れ、
サポートするような社会全体の意識改革も必要だと思うのです。

現地の女性たちは男性に対して劣等感や恐怖感を抱いてしまいがち。
去年、とある村を訪れた時に村長さんに、こう言われた。

「いくら男性が、彼女たちに自信を持て、やればできる。
目的や希望をもってチャレンジすることを恐れないでほしい。
だから、同じ女性として、語りかけてほしい。話を聞いてあげてほしい。
女性として堂々と生きることを見せてあげてほしい」

それを聞いて、同じ女性という立場なら、日本人の私たちから
彼女たちに対して女性として生きることの美しさや希望を
伝えられるんじゃないか。

同じ女性として、ともに分かち合える楽しみや喜びがあるんじゃないか。
男性の目を気にせず、恥じることなく、思いっきり笑ったり、一緒に海に
はいってサーフィンをしたり、料理をしたり、生きることを楽しむ。

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だたそれだけのことだけど、女性として彼女たちが
輝くきっかけのひとつになればという願いを込めて、
このツアーを思いつき、無事実行できることになり、
期待と不安を胸に、パプアに向かいました。

ちなみに今回の旅の様子とその背景の物語は、
5月29日発売の雑誌CANVASに掲載されるのでぜひ
チェックしてみてくださいね!

雑誌に使わせてもらった素敵な写真と
ここにある写真のカメラマンは仲良しのサーフィン仲間
ぱくちゃんことPAK OK SUN.
撮ってくれました。ぱくちゃん、いつもありがとうー!

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訪れたのは去年と同じ、パプアの北海岸マダン州テュピラサーフクラブ。

西からモンスーンのうねりが到達する11から4月にかけて、
島の北海岸線沿いでは毎日のようにいい波が割れ、多くのサーファーが
その極上の波を求めてやってくる。

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今回の旅のメンバーは個性豊かなパワフルガールズ8人+パプアニューギニア
サーフィンアンバサダーの吉川共久プロ+フタバフルーツのえこちゃん。

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空港から降り立つや、日本からきたガールズたちを待ち受けていたのは、
色鮮やかな伝統衣装に身をまとった女性たちの歓迎の「シンシン(踊り)」。

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私はみんなが着く一週間前に現地入りしていたので、
テュピラで受け入れの準備のため村に待機。

身にあまる光栄なことに、伝統衣装を着せてもらって村の仲間として
歓迎式典に参加させてもらえて、その心遣いがすごく暖かくて
嬉しくて、魂が震えるような感動に、自然と泣いてしまいました。

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テュピラでは、この1週間を心待ちにしていた
300人を超す地元の人たちの熱烈な歓迎がまっていた。

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テュピラサーフクラブの創始者ニコラス キリワン判事の奥様
レイチェルも、ツアーの成功を見届けるため、わざわざ
首都ポートモレスビーから飛んできてくれた。

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折しもツアー最中の3月3日はひな祭り。
日本では女性のすこやかな成長を祈る伝統的な行事であることを伝え、
テュピラサーフクラブのキッチンで働く女性スタッフには半日休暇を与え、
ひな祭りのランチパーティーを開催!

食事班と飾り付け班に分かれて、女性ならではの繊細さ、
センスの良さが光ります。

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女性スタッフ一人一人の名前を書いた折り紙をテーブルセッティングし、
色とりどりの草花で飾られたテーブルの上に並んだのは、親子丼と野菜炒め

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現地で調達できる材料をつかい、日本の味を知ってほしくてつくった親子丼。
今日ばかりは、彼女たちはおもてなしをする側から、される側へ。

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慣れない初めてのシチュエーションに緊張し、恥ずかしそうに俯いていた
彼女たちも、海辺の食卓を囲み、美味しいご飯を目の前にしたら、
女性って単純。一気に距離感が縮み、その後は和気あいあい。

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ひな祭りにお礼にと今度はスタッフたちがビーズや貝殻をつかった
アクセサリー作りのワークショップをひらいてくれた。

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男性も椰子の木を乾燥させたはっぱだけで、糸も何も使わず、
そのしなりを生かした工法で編んだバッグの作り方のワークショップを
開いてくれて、みんなのこうした暖かいおもてなし、優しさがじんわりと
ココロにしみる。

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日本ではブームで高価とされるココナッツジュースだって、
パプアではタダも同然!料理長のポリーンが豪快に鉈で割ると溢れ出してくる
文字通りのフレッシュなジュースが灼熱の太陽で乾いた喉を潤してくれる。

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彼女たちには、ココナッツも、椰子の葉っぱも
有り余る地域資源でその価値を軽視しがちだけど
私たちのような「文明社会」からきた人種にとっては、
こうした原始的なことこそ守られるべき財産であり、
語り継がれるべき知恵だと思う。

どうしたって隣の芝は青くみえがちで、生活の質をあげようと思うと、
物質的な豊かさや多くの「モノ」を求めがちだけど
パプアにはかけがえのない自然と、それを守り続けてた
人々の生き様がある。だから、彼女たちがこれからも自信をもって
それを守り続けられるような仕組みがあったら、もっと
地域は豊かに、サステイナブルになっていくはず。

来年はココナッツを使った石鹸や、ココナッツオイルづくりの
ワークショップもやろうとか、アイディアがフツフツ。
現地の女性の職業支援にもなるし、地産地消で100%天然の
オーガニック化粧品をつくってお土産にできたら最高じゃない。

ツアー中は、毎日盛りだくさんの企画だったけど、
それでも十分にサーフィンできる環境と時間はたっぷり。

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だって、どのポイントも貸切ですから。

なぜ貸切かって?
じつは、ここにパプアが描くサーフツーリズムの壮大な
ビジョンがあって、簡単にいうと、パプアサーフィン協会という組織が
各サーフポイントでサーフィンできる人数を管理していて、
テュピラとその周辺のサーフポイントでサーフィンできるのは、
テュピラにステイしているゲスト最大12名まで。

また、訪れるサーファーが払う旅行代金の一部は、
サーフポイントを保護し、管理する村やサーフクラブに還元され、
医療/教育/文化、のプロジェクトに限定した地域発展の
ファンドとして活用されているのです。

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つまり、サーフィンを通じた自然保護とコミュニティの健全な発展
を目的とした壮大なツーリズムプロジェクトというわけ。

その詳しい背景と目的は、雑誌CANVASに書いたので
読んでみてね。

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みなサーファーだから、何よりもサーフィンが大好きで、
優先だけど、サーフィン以外の部分でどう旅をよりよくするために、
時間があればアイディアだしあったりときには真剣にミーティングしたり。

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風のはいっている時間帯や日中の食事の間の時間を
効率的に利用して、小学校を表敬訪問し、日本語の歌を披露し、
折り紙を教えて、シャボン玉で遊んだり。
子どもたちのキラキラした眼差しと笑顔にはいつも
やられっぱなしです。

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子どもたちは嬉し恥ずかしそうに積んできたお花でレイを
かけてくれ、男の子たちは得意げに木に登って採れたてのフレッシュ
ココナッツジュースをくれる。

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それだけでも胸の奥がぎゅっとあつくなるほど嬉しいのに、
お返しに歌を歌ってくたり、

自分たちの村で朝採ってきたという
たくさんのフルーツや野菜までお土産にいただいてしまった。

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どこへ行っても暖かく迎え入れてくれる地元の人たちの優しさと
子どもたちの人懐っこさに涙がでる。

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なんだか申し訳なくて、何かカタチに残るものを、何か一緒に共有できる
ものを教えたくて考えたのが、テュピラのスタッフの名前を刺繍したタオルを
あげたり、フラを披露したり、

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なぜか私までもらってしまったけど(笑)

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シンガーのHale Bale Kiri ちゃんのリード日本語の歌「涙そうそう」
をプレゼントしたり。

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海で遊ばせてもらった分、ビーチクリーンをしたり。

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サーフィンが大好きだからこそ、サーフィンが目的のトリップでは
あるけど、サーフィンと出会えたからこそいけた場所。

ただ、パプアはサーフィン以上の文化的な交流や学び、人生観を
変えちゃうような刺激に満ちた場所。そうした一体感を共有すると、
旅が終わるころには、参加者同士だけじゃなくサーフクラブ、村、
コミュニティとの距離感がぐっと縮まっていくのがわかる。

特に今回は女性が多く、女性の豊かな感性とおもてなし、
心遣いがあったからこそ、為し得た企画。
女性のもつしなやかさ、ポジティブさって周りを明るくぱっと
照らしてくれて、エモーショナルな部分が多いから
ただその場にいるだけで、ものすごいエネルギーになる。

タブルテ村では、ひな祭りにちなんで、女の子たちに
サーフィンを教えました。普段は、男の子に気後れしてしまって
あるいは男の子が優先されて、海で思いっきり遊べないと女の子たちも
この日ばかりは水を得た魚のように大はしゃぎ。

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そうだよね。小さいとき、自分より年上のお姉さんと遊ぶのって
すごく緊張したけど、嬉しかったし、楽しかった記憶がある。

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終わりには、男女平等に使えるように
ボディーボードを2枚寄付してきました。

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はじめての企画でいろいろ至らない点もあって
ご迷惑や心配もかけたけど、このチャレンジングな旅を
ともに過ごしたくれたメンバー全員に、改めて
この場を借りてお礼をいいます。

たまちゃん、こにたん、きりちゃん

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ぱくちゃん

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やよいちゃん

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ちえちゃん

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みさきちゃん

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そして、パプアに長年通っているからこそ地元の絶大なる信頼をえて、
いつもみんなを引っ張ってくれる心強いリーダー、ヨッシー。

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よくしゃべる女子たちに圧倒されながらも、
気配り上手で陰ながらサポートしてくれたえこちゃん。

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パプアに来てくれて、ほんとうにありがとう。
一緒に時間を共有してくれて、ありがとう。
きっと、みんなにとってもこの旅が
何かの気づきとなって、これからの人生において
必ずや振り返る原点になることを願っています。

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また来年もきてね。

さて。

ガールズツアーが終わっても、できるだけ
現地現場で時間を過ごし、地域に根ざし、地元の人たちと何かを
分かち合いたくて、サーフクラブのマネージャーのニッキーに
直談判し、ちゃっかり5週間も!滞在してきました。

私がいた2月末から3月末のシーズンは、比較的風が強いけど
スウェルが入れば、目の前のレギュラーブレイクは、最大頭半オーバー
までサイズアップ!

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でも、波が小さいときだってある。

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私がいた5週間、平均胸前後の波は常にあったけど、
うち1週間は、まさにミラクルな波の連続。
人生最長、400Mにも及ぶ無人のレフトハンダーを仲間6人で貸切
というなんとも贅沢な環境で、クタクタになるまでサーフィン。

海からあがって、もうみんな無言。
最高にいい顔していたなあ。

テュピラでの日々は、日の出とともに起き、ヨガをして、
波がよければサーフィンをして、お料理をつくること。

サーフクラブには毎週入れかわりで12人のゲストがやってきて
1週間滞在するので、毎日12人+スタッフ分の食事を3食つくり
キッチンはおお忙し。新しいレシピを考えたり、1週間分の献立と
買い出しリストをつくったり、日本食をつくってあげたり、
というボランティアワークをしていました。

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私が教えることなんて実はそれほどなくて、彼女たちからは
バナナの葉っぱで肉や野菜を包み込み焼いた石の上で4時間じっくり
蒸し焼きにするような伝統料理ムームーのレシピや、現地の珍しい食材の
調理などを教えてもらうこともあって、私の方が多く頂いたぐらい。
すごく勉強になりました。

パプアのような場所にくると、どちらが上とか、
えらいとかじゃなくて、異なる文化で、異なる環境で育ったからこそ、
固定概念を取っ払って、お互いの違いを尊重しあって、
話して、理解して、お互いに刺激しあって、高め合う。

お金では買えない、短い時間では決して味わえない、
そんな豊かな深い体験を共有できたことが
何よりの幸せでした。彼女たちも同じように
感じてくれていたといいのだけど。

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波がなければ、スタッフの村にいって、大地とともに生きる
彼らのライフスタイルからいろいろ学ばせてもらったり。

マーケットで買い出しして、見慣れない食材をみては、
買って試して、新しいレシピを考えてみたり。

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目の前でお魚が釣れた日には、早速さばいて、
お寿司、刺身、煮魚、焼き魚、揚げ物にしたり。

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魚はさっきまで泳いでいたぐらい新鮮だし
自分でさばいて頂くなんて、一番贅沢な食事です。

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でも5週間も熱帯気候にいると、体調の優れない日もあって、
意外や意外、寒い日も数日あり、厚手の服なんてないから、
ありたっけの服を重ね着してとにかく防寒したり、
サバイバル力が試されます。

私が風邪をひいて体調が悪いとき、よく面倒みてくれた
メアリー。

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庭のレモングラスをお湯に煮出して、
バケツにいれて、タオルをかぶって蒸気を浴びる
蒸し風呂のようなものをつくってくれた時のあったかい優しさは
いまでも覚えている。

この地に自生するハーブや野菜、フルーツのこと
をなんでもしっていて、手先もすごく器用。

恥ずかしがり屋だけど、みんなのムードメーカー的存在。
でも、実は旦那さんを8年前に亡くしていて、
育ち盛りの男の子を二人抱えるシングルマザーで
テュピラで働くようになってから精神的に元気になってきたという。

テュピラは、単にサーフクラブとしてだけじゃなくて
女性の雇用促進や教育に貢献し、
サーフィンを通じたコミュニティの健全な発展を目的として
設立されたことも、私がここに惹かれる理由のひとつ。

キッチンで見習い中のローズは、26歳で4時の母。
近くのタブルテ村からやってきた彼女は、私がキッチンで働く、
ということを聞きつけ、またテュピラがこの地域に貢献してきたことを
知って、無給でいいからと勉強させてほしいと志願してきたそう。

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英語も流暢に話し、教育こそが未来を担う子どもたちに必要で、
村の真の豊かな発展につながると強く信じている。

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そんなアツい想いから、先見性のある村のリーダーと一緒にローズが
立ち上げたのは、幼稚園。

日本からもってきた文房具を寄付したら、校長先生が
泣くほど感動して、喜んでくれた。

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そんな風にまっすぐに感謝されるって、くすぐったいけど
こっちまで気持ちがピュアになる。

心身を癒す海のパワー、素晴らしい波でサーフィンができたことも
忘れることはできないけど、今回の旅は、ずっと思い描いていた
「いま」を生きるということ、いま体が必要としていること、
いま自分の魂が欲していることに忠実に生きるということを、
理屈じゃなくて毎日ココロでびんびん感じ、実践して、
その効果や結果を直接目でみて肌で感じ、すべてを目撃できたこと、
まわりとリアルにその瞬間を分かち合えたことが、何事にもかえがたい
思い出となりました。

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生きる上でほんとうに必要なものは、モノやスキルじゃなくて
どこでも生きていけると思える謙虚なココロと、
純粋にありのままの自分やまわりの状況を素直に
受け入れられる豊かな感性とオープンなマインド。

人生はこうもシンプルでいいんだってこと。

そうした感覚を磨くことが自分がより豊かに
幸せに生きることにつながっていく気がする。

5週間のうち、新しい出会いもあれば、パプアでの
懐かしい再会もありました。

1週目は12人オージーのおじさん

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2週目は日本人ガールズツアー

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3週目は、10人オージーのおじさんたち+フランス人カップル

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4週目は、ヨッシー&日本人5人+オージー3人+ドイツ人1人

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5週目は、ヨッシー&フタバフルーツ御一行様+オージー2人

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という感じのゲストの組み合わせ。

パプアでお誕生日を祝った、フタバフルーツの大ちゃんと
千葉にいる頃からお世話になっている大園さん。

旅を締めくくるには最高のメンバーでした。

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去年に引き続き、小沼ようすけくんの音をこの環境で
聞けるのは、なんとも贅沢です。

5週間もいると、スタッフとも家族のように打ち解けて
帰国する頃には、キッチンの女の子たちからは、手編みのビルム(パプア式バッグ)
とお手紙ももらって、涙がとまらず、みんなで号泣。

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美しい情景の中でともに過ごした日常の一部、村人やスタッツたちとかわした
他愛もない言葉や、いつもそこにあったピュアな瞳と純粋な笑顔が忘れられない

時間の流れは圧倒的にスローだけれども、同じ人間として、同じように笑い、
楽しみ、悲しみ、今日という1日を一生懸命いきている。

シンプルに力強く「いま」を生きる等身大の彼女たちが、
ほんとうの豊かさと「生きる」ことの原点を教えてくれるような、
ずっとずっと大切にしていきたい場所。

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来シーズンも、また行きますよ。
バージョンアップしたガールズツアーにも、乞うご期待!